エンタープライズ:ニュース | 2003/08/06 22:25:00 更新 |
回答者の96%が「脆弱性情報は必要」、バガボンドが調査
バガボンドは8月6日、横河電機との共同企画で、セキュリティ情報サービスの利用実態の把握を目的に行われた「セキュリティ情報サービスに関する調査」の結果を公表した。
バガボンドは8月6日、横河電機との共同企画で行った「セキュリティ情報サービスに関する調査」の結果を公表した。
この調査は、セキュリティ情報サービスの利用実態の把握を目的に実施されたもの。6月4日から20日にかけて、バガボンドが提供するセキュリティ情報配信サービス「Scan Security Wire」誌上でアンケート形式で行われ、計175名の回答者があった。その多くは社内あるいは顧客向けシステムの運用、管理担当者という。
この調査によると、「脆弱性情報について必要性を感じるか」という問いに対し、回答者の96%が必要性を認めているとした。また、単に必要性を感じるだけでなく、回答者の77.6%は定期的に、16.6%は定期的とまではいかなくとも何らかの形で脆弱性情報を入手しているという結果が得られた。
また、これらセキュリティ情報の日本語化(ただし、これが単なる「英文和訳」か、それとも日本語環境での検証も含むものかについては定義されていない)については、必要性があるという回答が96%と、圧倒的多数に上ったという。
セキュリティ情報サービスに対する年間予算額は、「100万円以上で複数のサービスを利用」と「ゼロ、もしくは限られた予算」の二極に分化しているという。バガボンドはさらに、セキュリティ情報の入手形態としては、ほぼ毎日メールで情報提供を受け、それを少人数のメーリングリストで共有する形態が多いと思われると分析している。
なおこの調査は、同社のセキュリティ情報サービスを購読しており、もともとセキュリティ意識の高いユーザーが母集団となっている可能性が高い。このためバガボンドでは、今回の調査結果はあくまで1つの仮説であり、正確な実態を把握するためにはさらなる調査が必要だとしている。
関連リンクバガボンド
Scan Security Wire
横河電機
[ITmedia]