エンタープライズ:ニュース | 2003/08/22 16:43:00 更新 |
トロイの木馬も含む? 日本でも広まるSobig.F
メール大量配信型ウイルス「Sobig.F」だが、日本でも同様に、ユーザーに大きな影響を与えている模様だ。
欧米ですさまじい勢いで感染を広めているメール大量配信型ウイルス「Sobig.F」だが、日本でも同様に、ユーザーに大きな影響を与えている模様だ。情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は、8月22日午前10時の時点で、Sobig.Fに関し50件以上の相談や届出を受けているという。
さらにシマンテックはこの日、Sobig.Fの危険度を、これまでのレベル3から1段階引き上げてレベル4とした。というのも、同ワームのコードの中に、8月22日になると自動的に攻撃を開始するバックドア式のトロイの木馬が発見されたからという。
またSobig.Fはほとんどが、送信者として感染を受けたPCの中に存在するファイルの中から抜き出したメールアドレスを用い、送り元を詐称するという。このため、ウイルス検出システムが送り返す警告やエラーメールが、感染したユーザーとはまったく異なるユーザーの下に届けられることになり、さらに混乱を招いているケースもある。
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IPA/ISEC:「W32/Sobig」の亜種 (Sobig.F) に関する情報
シマンテック:W32.Sobig.F@mm
[ITmedia]