エンタープライズ:特集 2003/09/12 18:00:00 更新


特集:第2回 Sun ONE Application Server 7のインストールと基本操作 (1/6)

サンのアプリケーションサーバは無償配布という商用としては類のない戦略だ。この特集「第2回目」では、そのSun ONE Application Server 7をインストールし、基礎となる操作方法までを解説していく。

 特集記事「無償で構築可能なSun ONE Application Server第1回目では、Sun ONE Application Server 7の製品概要から技術、またビジネスモデルについてを解説しました。読者にも製品概要が理解できたことと思います。今回は、実際にSun ONE Application Server 7を使用してWebアプリケーション構築を行います。インストールのための手順からその後の管理方法、およびサンプルアプリケーションの操作についてを説明していきましょう。

 第1回で解説した通り、Sun ONE製品はすべて開発用途であれば無償で使用可能です。この記事では、そのライセンスに該当する「Sun ONE Application Server 7 Standard Edition」(開発ライセンス)を取りあげます。Standard Editionは、Webブラウザを使用してリモートPCから管理ができるため、開発ツールはリモートで、アプリケーションサーバはネットワーク上のサーバでといったように、分散環境開発に有効活用できます。

 なお、Sun ONE製品はすべて「SUN Download Center」(http://wwws.sun.com/software/download/)ページ先から入手可能であり、必要となる開発ライセンスキーもダウンロード時に登録するメールアドレス宛に届きます。

表1■Sun ONE Application Server7 Standard Editionの対応、動作環境
サポートするOS 必要最小メモリ量 推奨必要メモリ 最小ディスク空き容量 推奨ディスク空き容量
Solaris 8/9 for SPARC、Solaris x86 256MB 512MB 250MB 500MB
SUN Linux 5.0
Red Hat Linux 7.2
Windows 2000 AS(SP2)/2000 Server SP2/2000 Professional SP2/XP Professional

見 出 し 一 覧
1. Standard Editionのダウンロードにはアカウント作成が必要
2. Sun ONE Application Server7 Standard Editionのインストール
3. 基本的な動作確認をしてみよう
4. Standard Editionの管理方法はWebベースとコマンドラインの2種類
5. アプリケーションの配備
6. アプリケーションの削除
7. HTTPアクセスログの監視
8. 「HTTPアクセスログを表示」の設定
9. 「イベントログを表示」の設定
10. サンプルアプリケーションで学ぶ
11. JDBCシンプルアプリケーションでPointBase Serverを使う
12. データベーステーブルの作成
13. アプリケーションおよびデータベースへの接続(データソース)設定の配備
14. データベース操作の動作確認
15. アプリケーションおよび設定の配備確認

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[高山義泉,ITmedia]