エンタープライズ:ニュース 2003/09/16 21:55:00 更新


統合後は3つの製品ラインで幅広い顧客をカバーするPeopleSoft

PeopleSoftの既存の製品は今後「PeopleSoft Enterprise」、また、J.D. EdwardsのJ.D. Edwards 5は「PeopleSoft EnterpriseOne」、WorldSoftwareは「PeopleSoft World」として展開される。

 カリフォルニア州アナハイムで9月15日、米PeopleSoftの年次ユーザーカンファレンス「PeopleSoft Connect」が開幕した。初日となる基調講演に登場したクレイグ・コンウェイ氏が特に強くメッセージを送ったのは、会場に来ているJ.D. Edwardsのカスタマーだった。この基調講演では、合併後の製品ロードマップやサポートに関する情報もアップデートされた。ロードマップにおける製品の詳細については16日の基調講演で明らかにされる。

 講演では、今後3つの製品ラインを展開することが明らかにされた。PeopleSoftの既存の製品は今後「PeopleSoft Enterprise」、また、J.D. EdwardsのJ.D. Edwards 5は「PeopleSoft EnterpriseOne」、WorldSoftwareは「PeopleSoft World」として展開される。

 コンウェイ氏は、企業においてインターネットを活用し、カスタマーサービスやサプライチェーンを最適化することによるコスト削減効果について、改めて強調し、PeopleSoftの製品がWeb対応を進めてきたことに触れた。また、HCM(Human Capital Management)、CRM、会計、SCMの分野で計30の新製品をリリースしたことも報告している。

 さらに、PeopleSoftとJ.D. Edwardsの関係について、Fordの傘下にあるJAGUARにたとえ、「FordもJAGUARも合併後も互いに特徴を残し、強みを生かすことで成功している」とし、当面は3つの製品ラインにより、現状の両社の強みを生かしていくと話している。

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[怒賀新也,ITmedia]