| エンタープライズ:ニュース | 2003/09/18 14:39:00 更新 |

デルと日本オラクル、パートナーシップを強化し、共同営業体制を確立
デルと日本オラクルは共同営業体制を発表し、IAエンタープライズ市場でのシェア拡大を狙う。
デルコンピュータと日本オラクルは9月19日、都内で会見を行い、両社のパートナーシップを強化し、共同営業体制を確立することを発表した。今後両社は、共同でデルのサーバ/ストレージ製品と、オラクル製品を組み合わせたクラスタ・ソリューションを提案、提供していくことになる。

デルは、業界標準技術を推進し、UNIXサーバやメインフレームなど大型システムから、IAサーバへの移行を促進している。この中核となっているのは、2個から4個のプロセッサを持つIAサーバ群を並列接続して大量のデータを処理する「スケールアウト」の展開である。
この展開の結果、現在のIAサーバ市場でデルは第2位のシェアとなっている。
デルの代表取締役社長である浜田 宏氏は、「スケールアウトは高い価格性能比があり、その拡張もスケールアップに比べると容易に行える。2-wayから4-wayサーバのパフォーマンスがRISCサーバと比較しても高いパフォーマンスを実現していることから、引き続きこの分野に注力していきたい。8-wayサーバについては、IAサーバの中で1%を切るシェアとなっていることもあり、今後の展開は中止するだろう」と語る。また、「こうした高いバリューを提示し、顧客の満足度を高める行動をとっていけば、おのずとシェアは1位となるだろう。逆にいうと、1位になれないとしたら、それは私たちのビジネスに何らかの問題があるということだ」と語り、今回の発表に自信を見せた。
日本オラクル代表取締役社長 新宅正明氏は、IA市場戦略のキーワードは、「IPF/IA 64ビット」、「Windows」、「Linux」であり、IAサーバへの対応を堅固なものにすることで、Windows、Linux市場でのオラクル製品のシェア拡大を図ることができると述べた。また、「ハード、ソフトの専門家が共同で1つの窓口を設け、高度なソリューションを提供するのは信頼性の拡大につながる新しいビジネスモデルなのです」と語る。
発表された共同営業体制は、2003年10月から、川崎にあるデルの法人営業部門に、日本オラクルのオンライン営業部隊である「OracleDirect」のスタッフが3名程度常駐し、共同で営業活動を行う形となる。なお、常駐するスタッフだけで対応できないOracle関連の問題は、「OracleDirect」をオンラインで繋いでやりとりすることでシームレスな対応を行うという。
デルが持つ直販体制を生かした電話でのコンサルティングや、「i-Seminar」のシステムを活用したWebブラウザ経由のセミナーを開催することで、幅広い顧客へ、システム案件の共同提案や技術コンサルテーションが可能となるという。
また、「Oracle9i Real Application Clusters」に代表される、高度な技術コンサルティングを必要とするハイエンドアプリケーションについては、デルの技術コンサルティング部門「デル・テクノロジー・コンサルティング(DTC)」が、日本オラクルやパートナー各社と協力し、顧客のシステム導入を支援する。
保守サービスの部分についても、サポート窓口が、デルに一元化される。もちろん内部では、問題がハードにあるのかソフトにあるのかを切り分け、それぞれの分野への対応を行うことになる。これにより、顧客の負荷とシステムのダウンタイムを軽減できるとしている。
デルの営業技術支援本部 本部長の長谷川 恵氏によると、今回の発表が目指す方向性は、UNIXサーバが勢力を保っているバックエンドサーバに対し、スケールアウトしたIAサーバでリプレイスを図っていくことであり、将来的にはOracle 10gを使用し、フロントエンド・ミッドエンド・バックエンドの区別なくサーバを利用することで、ROIの劇的な向上を図ることだという。
このほか、デルのサーバ/ストレージ製品と、オラクルのソフトウェア、インストレーションサービス、保守サービスを組み合わせたソリューションパッケージの提供を開始することも発表された。第一弾として、本日から小・中規模企業向けのOracle9i Databaseパッケージを、最小構成で約80万円という価格で提供を開始する。今後、「Oracle9i Application Server」、「Oracle Collaboration Suite」や「E-Business Suite(Oracle NeO」などのハイエンドなアプリケーションについても、技術コンサルティングを含めたパッケージ製品を追加提供する予定。
関連リンク[西尾泰三,ITmedia]
