エンタープライズ:ニュース | 2003/11/13 06:55:00 更新 |
アークン、ポリシーに応じて暗号化を行える「DataClasys Enterprise」を発表
アークンは、文書の機密区分や職位などに応じて暗号化/復号化を行える電子ファイル・文書の管理システム「DataClasys Enterprise」を発表した。
アークンは11月12日、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)やBS7799(ISO/IEC17799)といった情報セキュリティ標準に対応した電子ファイル・文書の管理システム「DataClasys Enterprise」を発表した。
DataClasys Enterpriseは、クライアントとサーバ、管理を行うマネージャソフトから構成されている文書暗号化/復号化システム。クライアントはWindows 98/ME、Windows NT/2000/XPに、サーバはLinuxに、また管理ソフトはWindows 2000/XPに対応している。
このシステムでは、テキストファイルやOfficeドキュメントはもちろん、画像やXMLファイルなどあらゆるデータやファイルを保護できる。単なる暗号化ソフトと異なるのは、対象となるファイルや文書の機密区分(重要度)と利用組織、職位に応じて、復号を行える権限者が決定され、それ以外のユーザーはデータを復号できない点だ。
暗号化/復号化のルールや権限者の設定は、「システム設定ウィザード」にしたがって必要項目を選択、入力していくだけで行うことができ、その結果は、各種セキュリティ標準に沿った「機密情報管理方針・基準」として出力できる。
さらに、ユーザーからの復号要求やその権限判断結果はすべて、ログとしてDataClasysサーバに記録されるため、いつ、誰がどんな操作を行おうとしたかを把握することができる。このログを整理することによって、電子ファイル資産台帳の作成も行えるという。
アークンではDataClasys Enterpriseを、電子文書の管理に関するポリシーの策定から、システム設定、セキュリティ監査までを一貫してサポートできる暗号システムと表現しており、12月10日より販売を開始する。価格はオープンプライスだが、最低価格は30万円からとなっている。
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[ITmedia]