エンタープライズ:ニュース | 2003/11/20 18:48:00 更新 |
OASISがウェブサービスのプロビジョニング標準としてSPMLを承認
ウェブサービスのプロビジョニングに関わる標準として、標準化団体のOASISによりSPMLが承認された。(IDG)
OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards) は11月19日、Service Provisioning Markup Language (SPML) 1.0を承認した。SPMLは複数組織の間でシステムリソースの配分を行うためのXMLベースのフレームワークを提供する。
この承認により、SPMLがウェブサービスのプロビジョニングにおけるコスト節減および簡素化に向けた道が開けることになると、この標準の策定に参加し、自社製品であるeTrust Identity and Access Management Suiteに組み込もうとしているComputer Associates International (CAI) は説明する。
OASISによれば、SPMLはシステムやネットワーク、アプリケーションのユーザーアカウントやアクセス権といったデジタルサービスをプロビジョニングするための定義を行うものである。SPMLは携帯電話やクレジットカードなどの非デジタルもしくは物理的リソースにも対応する。
「SPMLはプロビジョニングのリクエストを作成するインタフェースを定義するための共通定義を提供するためのXML定義だ」とOASISでSPMLを担当するProvisioning Services Technical Committeeのダラン・ロールズ議長は語る。ロールズ氏はID管理ソフトウェアのプロバイダーであるWaveset Technologies(Sun Microsystemsによる買収が決まっている)のディレクターでもある。
SPMLを介することで、たとえばポータル・アプリケーション・デベロッパーは同標準をサポートするすべてのプロビジョニングサービスとコミュニケーションをとることができるとロールズ氏は解説する。
SPMLはOASISの別の標準であるSecurity Assertion Markup Language (SAML) にも関係している。どちらもID管理インフラストラクチャの一部としてユーザーアカウントの作成やユーザー認証を行うからだ、とOASIS。どちらの標準もシングルサインオンとウェブサービスのプロビジョニングソフトウェアを統合することを基礎部分として提供している。
OASIS Provisioning Services Technical Committeeには、Abridean、BEA Systems、BMC Software、Business Layers、CAI、Entrust、Netegrity、OpenNetwork Technologies、Waveset Technologiesなどのメンバー企業が参加している。
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[IDG Japan]
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