エンタープライズ:ニュース 2003/11/27 12:57:00 更新


世界サーバ市場、流れに反しUNIX好調なIBMが首位キープ

IBMは7〜9月期、全サーバ製品ラインで強い成長を示し、2位のHPをさらに引き離した。特に同社のpSeriesは、UNIXサーバ市場の全体的縮小傾向に逆らって伸びている。(IDG)

 調査会社の米IDCが11月26日発表した最新の調査結果によると、世界サーバ市場は2年間の停滞の後、再び上向きつつあるようだ。

 IDCのサーバ部門プログラムディレクターのマーク・メロノブスキー氏によると、2003年7〜9月期のサーバ売上高は前年同期比2%増となった。サーバ機器、OS、初期ストレージ出荷を含んだ世界サーバ売上高は、前年同期の106億ドルから108億ドルに拡大したという。

 出荷台数ベースでは前年同期比19.5%増。IDCによると、IntelとAMDのプロセッサを搭載したサーバの売れ行き好調が台数の伸びに貢献した。

 サーバ市場は、4〜6月期にも0.2%増と、わずかではあるが前年比で増加を記録している。だがIDCでは4〜6月期の調査結果を発表した際、9四半期連続して縮小傾向にあったサーバ市場の回復を予言するのは時期尚早だと述べていた。

 26日の発表数字を受け、IDCのアナリストは慎重さを保ちながらも楽観論を発している。「確かに良い兆候だ。私が思うに、エンタープライズIT支出は成長の兆しを示している」とメロノブスキー氏。そして、来四半期、市場は前年比2〜3%の成長率となり、2004年の年間サーバ売上高は前年比で約5%の伸びが見込めるとの予測を示した。

 IBMはサーバ市場首位の座を維持した。同社のシェアは31.1%で、売上高は34億ドルとなった。2位はHewlett-Packard(HP)で、シェア27.7%、売上高30億ドル。3位はSun Microsystems、4位はDellで、シェアはそれぞれ10.8%と9.5%、売上高はそれぞれ11億7000万ドル、10億3000万ドルとなっている。

 メロノブスキー氏によると、IBMは全サーバ製品ラインで強い成長を示し、2位のHPをさらに引き離したという。IBMのサーバ売上高は前年同期比で6.6%拡大している。

 中でも好調だったのが、IBMのUNIXサーバラインのpSeriesだ。UNIXサーバ市場全体が3.8%縮小する中、業界のトレンドに逆らって2%の増加となった。メロノブスキー氏は、原因の一つとしてpSeriesサーバ製品ラインの刷新を挙げている。IBMは今年、pSeriesの多くをPOWER4+プロセッサにアップグレードした。

 UNIX支出の減少で最も痛手を受けているのがSunだ。Sunの市場シェアは、前年同期比で9.3%減となっている。

 メロノブスキー氏は、Linux市場の成長がSunに損失をもたらしたと分析している。Linuxサーバの伸び率は50%。

 Linuxシステムは、Webインフラ市場に加え、高性能コンピューティングクラスタ分野でもよく売れている。メロノブスキー氏によると、LinuxをめぐってSCO Groupが起こしている知的財産権侵害の訴えの影響は出ていないようだという。

 Windowsサーバもまずまずのペースで成長しており、前年比10%増となっている。これは、IDCの予測をわずかに上回った数字という。「1999年か2000年に、企業は大量にシステムを購入した。これらのシステムは現在3〜4年目を迎えており、そろそろ買い替えの動きが見られる」とメロノブスキー氏。

 出荷台数では、WindowsはLinuxをかなりリードしており、メロノブスキー氏によると、この四半期84万1000台のWindowsサーバが出荷されたという。一方のLinuxの出荷台数は、21万台となっている。

[IDG Japan]

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.