エンタープライズ:ニュース 2003/12/03 12:59:00 更新


マイクロソフトのVirtual PC 2004日本語版、2004年初春に提供開始

マイクロソフトは、「Microsoft Virtual PC 2004」日本語版を2004年初春にリリースする。

 マイクロソフトは12月3日、「Microsoft Virtual PC 2004」日本語版を2004年初春にリリースすると発表した。

 同製品は、1台のPCで複数のOSを再起動なしに切り替えて使用できるクライアント向けバーチャルマシンソフト。Windows 95/98/Me、Windows NT 4.0 Workstationなど、以前のOSに向けて開発された既存アプリケーションを、最新のWindows XP Professionalへ移行にするための最適な互換ソリューションになるという。

 マイクロソフトは、2003年2月にConnectixからバーチャルマシン技術を買収しており、同技術に同社のソフトウェア開発基準に準拠させた設計上の改良を加えて、マイクロソフト製品として提供する。

 主な改良点は、(1)マイクロソフトの製品セキュリティ基準に適合するバーチャルマシンコアの再設計、(2)バーチャルマシンファイルのPC間移動をスムーズにするためのファイル構成情報をレジストリからXMLに変更、(3)バーチャルマシンごとに最大4つのネットワークカードに対応、(4)バーチャルマシンごとに最大3.6Gバイトのメモリ割り当てに対応、(5)ホストおよびゲストの対象OSの変更――としている。詳しい情報は、同社Webサイトに掲載される予定。

 また、Virtual PC 2004はユーザーのPC構成を再現できるため、複数OSが混在する環境でのヘルプデスク業務などにも役立つほか、1台のPC上で複数のOSを使用したソフトウェアのテストやデバッグ作業が可能なため、ソフトウェア開発の作業時間の短縮、ソフトウェアの品質向上などが可能になるとしている。

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関連リンク
▼Microsoft Virtual PCのWebサイト
▼マイクロソフト

[ITmedia]