エンタープライズ:ニュース | 2003/12/10 08:48:00 更新 |
2004年4月には「メールの70%がスパム」に
電子メールセキュリティサービス企業のMessageLabsは12月8日、2003年のスパムとウイルスの動向のまとめを発表した。スパムの量は前年比で77%増加、ウイルス感染メールが全体に占める割合も84%上昇しており、これらを使った消費者への詐欺行為、なりすまし、ウイルス感染PCによるスパム送信用ネットワークの形成などが顕著だったと伝えている。
電子メール全体に占めるスパムの量は、2002年は11件に1件の割合だったが、2003年には2.5件に1件の割合へと悪化したとしている。
スパムの量は5月にターニングポイントを迎え、初めて職場あてのメールの過半数を占めた(6月4日の記事参照)。現在、スパムの約3分の2はSobig.Fをはじめとするウイルスなどによって作られるオープンプロキシから送信されているという。
2004年の予測として米国や欧州のスパム対策法もさほどの抑止力にはならず、4月にはメールトラフィックの70%がスパムで占められるだろうとしている。
MessageLabsは2003年のウイルスをめぐるトピックとして、Sobig.Fが8月に史上最速の拡散を遂げたことを挙げている。ピーク時には、MessageLabsを経由するメールの17分の1がSobig.Fだったという(8月21日の記事参照)。Sobig.Fを含むメールは12月1日までに3200万通を超え、2003年に最も横行したウイルスとなった。
ウイルスに感染したメールと正常なメールの割合は、前年の1対212から悪化し、1対33になっている。
MessageLabs発表のウイルスのワースト10は以下の通り。
1. W32/Sobig.F
2. W32/Swen.A
3. W32/Klez.H
4. W32/Yaha.E
5. W32/Dumaru.A
6. W32/Mimail.A
7. W32/Yaha.M
8. W32/Sobig.A
9. W32/BugBear.B
10. W32/SirCam.A
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関連リンク
MessageLabsのプレスリリース
[ITmedia]