ニュース
2004/01/22 19:40:00 更新


Windows Storage Server 2003搭載ストレージシステムの提供ベンダーが拡大

マイクロソフトは、都内ホテルでプレス説明会を開き、Windows Storage Server 2003搭載ストレージシステムの提供パートナーが拡大したと発表した。

 マイクロソフトは1月22日、都内ホテルでプレス説明会を開き、Windows Storage Server 2003搭載ストレージシステムの提供パートナーが拡大したと発表した。同社は、専任の営業チームを設立し、販売体制も強化する。

 Windows Storage Server 2003搭載ストレージシステムを提供するパートナー企業が続々と増えている。既に製品提供を発表しているアイオメガ、EMC、デル、NEC、日本HP、日立製作所に加え、新たにAXIOMTEK、MaXXan、Xtore Extrema Storage、レイドシステノロジからも提供されることになった。

 クリス・フィリップスGM

Storage Serverを説明するWindows Server部門GMのクリス・フィリップス氏


 Windows Storage Server 2003は、Windows Server 2003をNAS向けに組み替えた専用OSで、Windows 2000 Serverをベースにした「Windows Powered NAS」の後継と位置付けられる製品。Windows Server 2003が搭載したVSS(Volume Shadow Copy Services)と呼ばれるスナップショット機能や、複数ストレージを仮想化するVDS(Virtual Disk Service)、マルチノードクラスタリングなどの機能を備え、ハイエンドからローエンドまで幅広いニーズに対応できるプラットフォームになった。

 同OSを搭載したNASは、既にNEC、日本HPが出荷を開始していたが、今回のパートナー拡大の発表を機に、今後各社からさまざまな企業規模向けのストレージシステムが本格的に市場に出回ることになる。

 昨年7月に市場調査会社IDCが発表した調査では、NASデバイス市場でWindowsの台数シェアが41%と、ネットワークストレージプラットフォームはマイクロソフトが勢いを見せている分野。国内市場でも高いシェアを見せており、IDC Japan調べでは2002年度で47.3%という。

 来日中の米Microsoft Windows Server部門ゼネラルマネジャーのクリス・フィリップス氏は、「ファイルサーバが組織内で分散していては、管理が難しい。日本でもこれらサーバを統合したいというトレンドが日本にも出てきている。Storage Server 2003では、エンドユーザーが簡単に導入でき、シンプルに日々の業務ができるようにした」と説明した。

 LinuxやUnixベースのNASについて記者から質問されると、同氏は「パートナーの多くは、Windows以外を扱っていたところからWindowsを採用した。シームレスで、豊富なパートナーソリューションを顧客が求めたためだ」と応えるなど、自信を見せる。

 マイクロソフトは日本市場においてストレージのスペシャリストを増員するなどして、専任チームを組織し、パートナー企業と共にWindowsストレージソリューションのプランニングからシステム構築・運用・維持まで一貫性のあるものにしていくという。

関連記事
▼日本HP、Windows Storage Server 2003搭載NASを発表
▼Windows Storage Server 2003日本語版発表、NECがいちはやく対応NASデバイス投入
▼Windows Storage Server 2003発表、HPなどが搭載製品
▼Microsoft、「Storage Server 2003」でハイエンドNAS市場へ
▼NASにおけるWindowsの市場シェアが上昇

[堀 哲也,ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.