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2004/01/30 17:18:00 更新


ピー・シー・アイ・パシフィック、リモートコントロールソフトを使ったソリューションを発表

ピー・シー・アイ・パシフィックは、英NetSupportのリモートコントロールソフトをECサイトで活用するためのソリューションを発表した。

 ピー・シー・アイ・パシフィックは、同社のファウンディング・カンパニーである英NetSupportの社長、アラステア・キングスレー氏の来日に伴い、合同記者発表ならびに製品発表会を開催した。

 ピー・シー・アイ・パシフィックの代表取締役社長の戸坂直秀氏は、「この製品は、現在のECサイトでネックとなる部分のソリューションとなる。担当者と1対1で何か行うというのはアナログだと感じるかもしれないが、プレセールのツールとして考えると、効果は絶大だ」と話す。

戸坂氏

「プレセールのツールとして活用してほしい」と話す戸坂氏


 英NetSupportは、リモートコントロールソフト「NetSupport Manager」を主力製品に持つソフトベンダー。NetSupport Managerは、資産管理などの機能も持つリモートコントロールソフトウェア。12Mバイトという軽容量設計による高速なレスポンススピードのほか、独自の画面転送技術と使用帯域の低さで、欧米では同ソフトウェア分野でSymantecの「pcAnywhere」に匹敵するシェアと実績を持つ。

 ピー・シー・アイ・パシフィックは従来から、「NetSupport Manager」および「NetSupport Manager for School」は提供していたが、今回発表したのは「NetSupport Manager for EC ショールーム版」というソリューションパッケージ。

 同製品は、BtoBやBtoCなどのECサイトにオンライン・ショールームを実現可能にする。ユーザーからリモートコントロールを受ける企業担当者側のPCには、NetSupport Managerをインストールし、かつグローバルIPアドレスを持つWindowsベースのゲートウェイサーバを用意することで、任意の企業担当者のPCにリモートからWebブラウザでアクセス可能になる。現在のバージョンではIPv6に対応していない。

 ユーザーがWebサーバーなどを経由し、企業担当者との接続を要求する場合、特別なソフトは必要なく、ゲートウェイサーバからプラグインがユーザー側のWebブラウザにインストールされる。

 また、VoIPに対応し、企業担当者と会話しながらの利用が可能。Webブラウザに表示されたオペレーターのPC画面は、双方から操作可能で、ユーザーは画面を参照しながらより詳細な説明を受けたりできる。なお、対応するWebブラウザはInternet Explorer 5以上。

 価格はNetSupport Managerをインストールさせるユーザー数、上記の場合で言えば、オペレーター数によって変わる。参考価格は1ユーザーあたり年間60万円としている。

 このほか、現時点では開発中としながらも、Macromedia Flash Communication Serverを利用したn対nの会議室システムもデモが行われた。こちらもあと1か月ほどでリリース予定であるとしている。

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▼ピー・シー・アイ・パシフィック

[西尾泰三,ITmedia]

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