ケーススタディ
2004/02/23 21:18:00 更新


三井生命がIBMに本業をアウトソースへ

三井生命保険は、同社が目指す「次世代型ビジネスセンター」の業務運営を、日本IBMのアウトソーシングサービスを利用して展開することを明らかにした

 三井生命保険は、同社が目指す「次世代型ビジネスセンター」の業務運営を、日本IBMのアウトソーシングサービスを利用して展開することを明らかにした。三井生命は、より低いコストで高い付加価値を顧客に提供することを目指す。企業がいわゆる「本業」と呼ばれる業務をアウトソースする事例として注目を集めそうだ。

 同社が、次世代型ビジネスセンター構想で実現する予定の機能は、「事務センター」「顧客コンタクト」「セールス」の3つ。

 事務センター機能では、保険事務を集中処理し、効率性追求、品質向上を図る。顧客コンタクト機能は、顧客へのサービスを通じて既契約の維持を目指すもの。セールス機能は既契約者あるいは新規顧客に対して非対面でコンタクトをとり、対面販売チャネルと組み合わせることにより、営業生産性を向上させるもの。

 これらを実現するため、三井生命はシステム分野で密接なパートナーとなっている日本IBM、IBMビジネスコンサルティングサービス、さらに、三井生命グループと日本IBMの合弁ITサービス企業、エムエルアイ・システムズが協働で検討を行い、独自に「BTO(ビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシング)」としてスキームを構築したという。

 BTOスキームは、継続的な業務改革も目指すアウトソーシングスキーム。今後は、三井生命の保険業務ノウハウと、日本IBMの技術力や業務改革手法を組み合わせ、レベルの高い保険サービスを顧客に提供したいとしている。

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▼三井生命
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