AOL、ワーム撃退のためICQサーバにパッチを適用
AIMを使ったアドウェアが問題になったばかりだが、今度は同じAOLのICQがワームのターゲットになっていた。(IDG)
America Online(AOL)は2月25日、インスタントメッセージングソフトのICQを狙ったワームが広まらないよう、24日から修復を施したことを明らかにした。このフィックスはICQのサーバに当てられ、AOL広報によれば、ICQユーザーはいっさい変更を行う必要はないという。
ウイルス研究者がこのワームの存在に気づいたのは2月24日。「Bizex」と名づけられたプログラムは、インスタントメッセージの交換を通じて拡散する。メールを媒介とした通常のワームとは異なる、あまり一般的とはいえない感染経路をとっている。
このワームに関する情報を最初に伝えたKaspersky Labsによれば、このワームが影響を及ぼすのは、ICQクライアントアプリケーションを用いてICQサービスにアクセスしている場合だけだ。Trillianなどの互換アプリケーションを使っている場合には影響はない。AOLは24日、影響を受けているのはICQ Proユーザーのみであるとの情報を追加した。ICQ LiteをはじめとするProバージョン以外のICQでは、脆弱性は見つかっていないという。
AOL広報によれば、同社はICQ Proユーザーのコンピュータがワームに感染し、ICQの動作に問題が生じている場合の解決法に取り組んでいるという。同社ではウイルス対策ソフトウェアの実行を推奨している。
インスタントメッセージを利用して、悪意のある虚偽のアプリケーションを感染させる方法への関心は高まっている。今月初めにもAOL Instant Messengerを用いたウイルス的手法のゲームソフトの広告が問題になっている。
[Stacy Cowley,IDG Japan]
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