ケーススタディ
2004/02/27 19:54:00 更新


IT People:カリスマOracleインストラクター、「理解できました」がやりがい

システムテクノロジーアイの代田佳子氏。同氏は、日本オラクルが主催する研修パートナーの集い、Oracleエデュケーションビジネス Kick Offで「ベスト・インストラクター・オブ・ザ・イヤー」を2000年、2002年と受賞、カリスマインストラクターとして知られている。
名前 代田佳子氏(しろた よしこ)さん
職業 Oracleインストラクター
所属 システムテクノロジーアイ
出身地 千葉県松戸市
Oracleを中心にソフトウェアの教育サービスを手がけるシステムテクノロジーアイの代田佳子氏。同氏は、日本オラクルが主催する研修パートナーの集い、Oracleエデュケーションビジネス Kick Offで「ベスト・インストラクター・オブ・ザ・イヤー」を2000年、2002年と受賞、カリスマインストラクターとして知られている。Oracleマスター関連の著書も多数。

 Oracle 7以降の製品については、E-Business Suite以外は一通りの資格を保有しているという代田氏。2003年の12月24、25日に実施されたPlatinum試験にも合格し、第1号合格者として日本オラクルより紹介されたという同氏に、ソフトウェアインストラクターの仕事について聞いた。

過去

 代田氏が最初に就いた仕事は服飾販売。「マミーナ」というブランドの婦人服を都内のデパートで販売していた。このころはまだ、Oracle自体についても耳覚えがある程度だったという同氏。「販売の仕事が接客という意味では今も役立っている」という。販売員は、どのような顧客も相手にしなくてはならないため、自然と顧客の適切な扱い方が身についていったという。例えば、店内での顧客のショッピング導線を見て、何かの商品を探していると判断したときには、すかさず声を掛けるといった具合だ。

 6年間服飾関係の仕事を続けた後、マミーナの人事部長から、「Webカフェというデモルームで人を募集している」との誘いを受けた。このWebカフェでOracleのデモを行うようになり、代田氏の現在の仕事に直接つながるきっかけとなった。

 Webカフェでは、「いろいろな顧客と会えて面白かった」と話す同氏。最初は与えられた原稿を読むだけだったが、次第に、暗記するよりも考えて仕事をした方が楽だと思うようになったという。そして、次の行き先がオープンシステム研究所、1年後には現在所属しているシステムテクノロジーアイに社名が変わった。オープンシステム研究所は女性2人で創業した会社。オラクルが日本でビジネスを始める際に、オラクル製品を顧客に教育する事業を展開していた。

現在

 スケジュール化されているだけでも、データベース管理、チューニング、バックアップ、Oracle9iASなど、30コースを受け持っている。JavaやPL-SQLといったプログラミング系の講座も受け持っている。

ITmedia 講義する際に気をつけていることは?

代田 まずは受講者を把握する必要があります。期待されていそうなレベルを見つけることが大事になります。生徒によって知識レベルはマチマチだからです。

ITmedia 個人的に賞をとっている理由について自分自身ではどう分析していますか。

代田 認定(資格)を多くもっていること、受け持っているコースが多いことなどが直接の理由だと考えています。また、生徒に実施されるアンケートの結果も考慮してくれていると聞いています。

ITmedia 受講者がなかなか内容を理解してくれないときなどはどうしますか?

代田 話すべき内容を角度を変えて説明します。Oracleの専門用語が伝わらないときは、一般的な用語で置き換えたりします。

やりがいを感じるとき

代田 受講者に「理解できました」と言ってもらうことがやりがいです。また、インストラクターは、常に新しい製品に対応しなくてはならないので、自ずと新しいものに触れられる点は楽しいと感じます。

ITmedia Oracle製品をどのように理解しますか?

代田 基本的には、まずマニュアルを読んで、その後はひたすら実機検証するという流れです。新製品などの場合、マニュアルどおりのアプリケーションが動作しないこともあり、オラクルのサポートに報告することもあります。

つらいことなど

代田 基本的に、今の仕事に飽きる暇もない状況で、辞めたいと思うことはあまりありません。インストラクターだけでなく、裏方的な仕事をもっとしたいと思うことはあります。

 現在は人前で話す仕事をしていますが、デスクワークをしているときの方が気持ちが楽なので、性格的にはデスクワークの方が向いているのかもしれません。話をする上では、早口にならないよう気をつけています。また、声のトーンを低くすると、声が通らなくなるので、少しトーンを上げるようにしています。

趣味、息抜き

 住まいのある府中から実家のある松戸に帰ったときに、犬と遊ぶことでストレス発散をしています。

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代田氏の愛犬ラン。

関連リンク
▼システムテクノロジーアイ

[聞き手:怒賀新也,ITmedia]

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