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2004/03/02 17:15:00 更新


ウイルス感染被害報告数は減少傾向――トレンドマイクロ2月のウイルス感染被害マンスリーレポート

トレンドマイクロは、日本国内の2月のコンピュータウイルス感染被害報告件数マンスリーレポートを発表した。

 トレンドマイクロは3月2日、日本国内の2月のコンピュータウイルス感染被害報告件数マンスリーレポートを発表した。2月は、危険度「高」の評価のレッドアラート1回と危険度「中」評価のイエローアラートが3回も発令されたものの、感染報告件数は減少しているという。

 同社に寄せられた2月の報告件数は3665件。1月の4920件から30%程度減少した。Blasterによりホームユーザーがウイルス対策の見直しを行ったと思われる10月をピークに同社のレポートでは感染報告の減少が続いている。

 2月度のレポートによると、2月に警告されたウイルスは、NETSKY.B/CおよびBAGLE.B/Cの4種。いずれも感染すると大量に電子メールを送信するマスメール型のワーム。欧米や米国などで感染が広がったが、日本での感染報告は少なかった。同レポートでは、これらのウイルスは英語で表記されているため、警戒心をもった日本のユーザーは感染被害を回避できたと分析している。

 今月1位となったのはMYDOOM。1月27日に登場し2月も報告件数で連続1位となった。感染被害は多くなかったが、ウイルスメールの発見時点での報告が多かったという。このウイルスは、2月12日以降バックドア機能以外の感染活動を停止するようにプログラムされているため、今後再感染による被害が拡大する可能性は少ないとしている。

 3位のWILDJP.Aについては、日本向けのアダルトサイトからユーザーがうっかりダウンロードしてしまう被害が報告されているという。

ウイルス感染被害のトップ10は以下の通り。

順位ウイルス名被害先月被害
1位WORM_MYDOOM545件411件
2位WORM_AGOBOT206件66件
3位TROJ_WILDJP.A191件
4位VBS_REDLOF112件165件
5位TROJ_ISTBAR89件168件
6位WORM_KLEZ.H87件148件
7位JAVA_BYTEVER.A75件101件
8位WORM_SWEN.A40件161件
9位BKDR_IROFFER.D39件
10位TROJ_BOOKMARK37件15件

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