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2004/03/04 19:59 更新

ウイルスの亜種が短期間に続出――2月のIPAウイルス・不正アクセス届出状況
IPA/ISECは3月4日、2月のウイルスおよび不正アクセスの届出状況をまとめた。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA/ISEC)は3月4日、2月のウイルスおよび不正アクセスの届出状況をまとめた。
それによれば、2月の届出件数は1733件で、1月から約3割増加。2月に頻繁に亜種が登場したMydoomが637件で、2位以下を4倍以上上回る勢いでトップとなった。4位のNetsky、7位のBagleとウイルス作者同士の抗争と様相を呈しているとも伝えられている。
届出状況では、Mydoom.B/FやNetsky.B/Cなど亜種が短期間に出現していると触れている。IPAでは、届出からウイルスを発見した日のデータをグラフ化し、件数が減少傾向にあるなかで、亜種の発生により再び件数が増加する傾向を示している。
これら亜種は、件名や添付ファイル名の組み合わせ変える。さらに新しい亜種が出現することも予想されており、被害を未然に防ぐためにも、目視で判断せずに「安易に添付ファイルを開かない」「ワクチンソフトで検査する」よう基本対策を呼びかけている。
| 順位 | ウイルス名 | 届出数 |
| 1位 | W32/Mydoom | 637 |
| 2位 | W32/Klez | 171 |
| 3位 | W32/Mimail | 163 |
| 4位 | W32/Netsky | 150 |
| 5位 | W32/Bugbear | 117 |
| 6位 | W32/Swen | 113 |
| 7位 | W32/Bagle | 54 |
| 8位 | W32/Fizzer | 46 |
| 9位 | W32/Dumaru | 25 |
| 10位 | W32/Sober | 23 |
不正アクセスの届出状況も、2月は37件と1月の28件から約3割増。被害届出件数自体は、4件と1月の8件から半減した。被害の内訳は、侵入1件、不正プログラムの強制ダウンロード2件、ID不正利用1件だった。
IPAが今回特筆しているのは、既知のセキュリティホールが原因で被害に遭うケース。2月にはマイクロソフトのASN.1 ライブラリの脆弱性に対するセキュリティパッチが公開されている。Windows XPをはじめとする複数のOSにこのセキュリティホールがあり、これを突かれると攻撃者に任意の命令を実行されるなどの被害に遭う可能性がある。
「Windows を利用しているユーザーは至急、Windows Updateや修正プログラムの適用によりセキュリティホールを解消してください」と強い調子で注意を呼びかけている。
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