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2004/03/09 20:05 更新

NTT-ATとエムコマース、ICカードと指紋認証を組み合わせたSSOシステム
NTT-ATは、エムコマースと共同し、シングルサインオン機能を備えた指紋認証システムを開発した。3月12日から販売する。
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は3月9日、エムコマースと共同し、シングルサインオン機能を備えた指紋認証システムを開発した。3月12日から販売する。
NTT-ATは昨年からエムコマースと共同で、非接触ICカードリーダと指紋認証装置を一体化したシステム「MTAC200U」を販売してきた。今回、MTAC200Uの機能拡張を行い、指紋情報を利用したIEEE802.1x認証方式を実現した。
同システムで認証を行うには、ICカードを指紋認証装置にかざして、指を指紋認証装置に置く。指紋認証装置がICカードに格納した指紋と利用者の指紋情報の一致/不一致を調べ、結果をIEEE802.1x認証サーバに通知、ネットワークアクセスの許可や禁止を行う。この仕組みにより、ICカードを紛失した場合でも、本人以外は指紋が一致しないため、なりすましを防ぐことができる。
また、指紋の一致/不一致の情報は、マイクロソフトのActive Directoryサーバをはじめ、業務用サーバにも通知される。そのため、ネットワークアクセスから業務アプリケーションに至るまでのシングルサインオンを指紋認証によって実現できる。
NTT-ATとエムコマースは企業や自治体に向けて展開し、今後1年間で20システム、10億円の売上を見込んでいる。
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