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2004/03/19 20:28 更新


「F-1最強」フェラーリを支えるAMD


 3月7日、F-1シーズンの幕開けとしてオーストラリアグランプリが開催された。今回も、優勝したのはミハエル・シューマッハ。バリチェロとの1-2フィニッシュが実現し、今年もフェラーリの強さが際立つ展開を予想させた。フェラーリは2003年、コントラクターズ部門で5年連続の勝利、伝説のドライバー、ミハエル・シューマッハーは、6度目のワールド・チャンピオンシップを獲得しており、文字通り「敵なし」の強さを見せつけている。

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AMDプロセッサ搭載PCがレースで活躍

 F-1マシンには、コクピット、ピットの両方に最新のコンピュータが搭載され、ドライバーやマシンの情報などが常に交換されている。2002年2月、AMDはフェラーリF-1チームをスポンサーすると発表した。

 AMDはスクーデリア・フェラーリに対し、エンジン性能に関する情報をリアルタイムで入手するために、AMDプロセッサを搭載したモバイルPCを提供している。時速225マイル(約360km)のレースに臨むチームにとって、レース中のマシン状態やサーキット前方の状況、他チームのマシンに関する情報は必須。同社の64ビット技術が、1000分の1秒の争いに挑むチームを支援している。

 AMD Opteron/AMD Athlon 64/モバイルAMD Athlon 64/AMD Athlon 64 FXといったプロセッサを搭載したモバイルPCは、レースのスタートからゴールまでの全プロセスをサポートする。1年間にわたって世界各地で開催される18戦のF-1レースに、AMDプロセッサ搭載サーバやワークステーションが使われ、リアルタイム診断やテレメトリ解析が行われる。これにより、マシン性能の向上、タイムの短縮、事故防止、安全性の向上が実現しており、チームを勝利に導くための不可欠な役割を果たしている。

シューマッハー「AMDの技術は競争力の源泉」

 AMDは、スクーデリア・フェラーリのオフィシャルスポンサーならびにテクノロジ・パートナーとしての契約を、2006年末まで延長したと発表。フェラーリ・ファミリーの一員となった。ファミリーのほかの主要メンバーには、ジャン・トッド氏(フェラーリ・チーム主席)、ミハエル・シューマッハー(現F-1ワールド・チャンピオンドライバー)、ルーベンス・バリチェロ氏(ドライバー)などが挙げられる。

 シューマッハーは、「AMDが素晴らしいのは、目的達成への情熱、競争に果敢に挑む精神、そして決然とベストを尽くす姿勢です。AMD64テクノロジーは、フェラーリの競争力の源泉となっています」と話している。

 AMDのロゴは今後引き続き、フェラーリ・カーのテール・フィン、ハンドル、ITスペシャリストのユニフォーム、ドライバー着用のオーバーオール、サーキットの壁、遠隔測定コンピュータ付近などに設置される。

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