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2004/03/26 14:58 更新


社外に出さざるを得ないCD-Rの情報をコントロール、「プロテクトライターCD-R」

キヤノンシステムソリューションズは4月9日より、イーディーコントライブが開発したコピープロテクト機能付きCD-Rライティングソフトの販売を開始する。

 キヤノンシステムソリューションズは4月9日より、コピープロテクト機能をサポートしたCD-Rライティングソフト「プロテクトライターCD-R」「同Professional」の販売を開始する。

 この2つの製品では、CD-Rに画像ファイルやテキスト、Microsoft Officeなどのドキュメントを書き込む際に、ファイルのローカルディスクへのコピーやコピー&ペースト、印刷、メディア本体の複製といった操作を許可しないよう設定することができる。見た目は普通のライティングソフトと同様だが、書き込み作業のバックエンドでファイル本体に手を加え、専用ビューワでしか閲覧、操作を行えないようにする仕組みだ。

 この結果、たとえテキストファイルであろうとも、PC上のアプリケーションで開くことはおろか、右クリックで操作することもできなくなる。このとき、パスワードをかけて操作を制御することも可能だ。

パッケージ

プロテクトライターCD-Rのパッケージ。初回特典も用意されているという

 なおプロテクトライターCD-RではMicrosoft Officeドキュメントのほかテキスト、ビットマップ、JPEGなど7種類のファイルに対応。Professional版ではさらにPowerPointのほかPDF、Flash形式のファイルに対応している。Professional版はさらに、CD-Rを特定するためのシリアル番号書き込み機能や連続書き込み機能もサポートする。

 価格はそれぞれ9800円、9万8000円。イーディーコントライブが開発したもので、キヤノンシステムソリューションズが販売総代理店となり、中小も含めた企業向けに販売していく。

外部に出さざるを得ない情報を「制御」

 この1年あまりというもの、次々と個人情報漏えい事件が発生している。内部犯行と並んでその流出ルートの1つとして考えられるのが、CD-Rなどの外部メディアに格納された形でパートナー企業や販売代理店に配布される情報だ。

 イーディーコントライブの代表取締役社長、山口征浩氏は、「企業活動を行ううえで、外部に情報を出さなくてはならないこともある。だが厳密にやれば内部での情報統制は可能かもしれないが、社外にまで同じようにコントロールすることは難しい」と、現状の問題点を指摘している。

山口氏

「コンテンツセキュリティに注力する」と述べるイーディーコントライブの山口社長

 それを補う方策の1つが、DRM(デジタル著作権管理)、あるいはデジタルコンテンツ管理というアプローチだ。ドキュメントごと、ユーザーごとに取り扱い方を定め、コントロールすることによって、必要以上の情報流通を防ぐ仕組みである。今では最新のMicrosoft OfficeやAdobe Acrobatも、情報漏えい防止をうたって同様の機能を実装しつつある。

 ただ問題は、そこで手軽に利用できるシステムが存在しなかったこと。「これまでにも情報漏えい防止ソリューションはいろいろあったが、専用サーバが必要だったり、システム全体の入れ替えが必要になるなど敷居の高いものだった」(山口氏)。

 これに対しプロテクトライターCD-Rは、誰でも手軽に導入できるソリューションだと同氏はいう。「昔は、金融など一部の業界しか情報漏えいを気にしなかった。だが今では、中小企業も含めあらゆる企業が個人情報漏えい対策を求められている」(山口氏)。

 同社ではキヤノンシステムソリューションズとの提携を機に、ライティングソフト単体だけではなく、会計、医療カルテシステムなどさまざまなシステムと連携した形のソリューションを展開していきたいという。同時に、対応するメディアを拡大し、DVDやUSBについても同様のコントロールを施せるよう、開発を進める方針だ。

 イーディコントライブはさらに、ソフトウェア開発企業を対象に、ASP形式でアクティベーションの枠組みを提供する新サービスを、4月より開始する方針だ。中小のソフトハウスにとっては敷居が高かったアクティベーションの仕組みを、安価なコストで提供することによって、ソフトウェアを違法コピー・違法流通から保護するものだ。ゲームソフト会社のインターフェックスと共同開発したものだが、ゲームだけでなく業務アプリケーションにも利用できるという。

 「ネットワークなどインフラ自体のセキュリティはかなり整備されてきた。だがそれだけで大丈夫ということにはならない。インフラを流れるコンテンツ自体のセキュリティ、さらにコンテンツを流通させる仕組みのセキュリティをきっちり確立させていきたい」(山口氏)。

関連リンク
▼キヤノンシステムソリューションズ
▼イーディーコントライブ

[高橋睦美,ITmedia]

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