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2004/04/01 18:48 更新


機能的には劣ってきたBagleの新亜種

危険度は低いものの、最新のBagle亜種「Bagle.V」の情報が提供されている。Bagleはアルファベット制覇の勢いで亜種を発生させ続けてきたが、25日に確認されているUにしても初期のものに比べると、機能的には劣ってきている。

 ウイルス対策ベンダーは、危険度が低いものの最新のBagle亜種「Bagle.V」の情報を提供している。Bagleはアルファベット制覇の勢いで亜種を発生させ続けているが、25日に確認されているUにしても初期のものに比べると、機能的には劣ってきている。

 Bagle.Vも、これまでのBagleと同様、電子メールを媒介に拡散するワーム。感染するとコンピュータ上の特定の拡張子を持つファイルから収集したアドレスに自身をコピーして送信する。バックドア機能を備えており、TCP/1457ポートを開く機能も持つ。ただし、件名もメール本文も空白のまま送られてくるため、ユーザーも警戒しやすく、感染報告もほとんどない。トレンドマイクロでは4月1日現在2件の報告がある程度だという。

 先に発見されているBagle.Uも、件名もメール本文も空白のまま送られてくる。「初期のBagleに比べれば、機能的に劣ってきている」(トレンドマイクロ)。そのため、「かなり前から出回っていたかもしれないが、感染もほとんどないため確認できていなかった可能性もある」としている。

 影響を受けるのは、Windows95/98/ME、Windows NT/2000/XPとなっている。

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関連リンク
▼トレンドマイクロ(セキュリティ情報)
▼シマンテック(Security Response)
▼日本ネットワークアソシエイツ(ウイルス情報)

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