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2004/04/02 17:58 更新


Netskyが被害件数押し上げる――トレンドマイクロの3月度ウイルス感染被害報告

トレンドマイクロは、3月のコンピュータウイルス感染被害報告件数マンスリーレポートを発表した。ワームの流行が全体の件数を押し上げたことが分かる。

 トレンドマイクロは4月2日、3月のコンピュータウイルス感染被害報告件数マンスリーレポートを発表した。

 3月の感染報告数は5890件と大幅に増加。Netskyワームの流行が全体の件数を押し上げた格好となった。2月に最初に登場したNetskyは、3月だけでも10種類以上の亜種を発生。1月に登場したBagle、Mydoomといったワームを駆除する活動を引き金に、3種類のウイルス作者同士が亜種の作成競争へと発展させたとまとめている。

 ランキングからはNetskyの亜種の感染報告数が、2位以下に10倍以上の差をつけている。被害報告数トップ10は以下の通り。

順位ウイルス名ウイルス種類被害件数
1位WORM_NETSKYワーム型1652件
2位JAVA_BYTEVER.Aその他149件
3位WORM_AGOBOTワーム型113件
4位VBS_REDLOFVBScript型102件
5位TROJ_ISTBARトロイの木馬型95件
6位WORM_ANTINNYワーム型90件
7位WORM_KLEZ.Hワーム型67件
8位PE_PARITE.Aファイル感染型28件
9位BKDR_BADCODOR.Aバックドア型25件
9位TROJ_ACHUM.Aトロイの木馬型25件

 2位のBYTEVER.Aは、「Microsoft VM の問題により、システムが侵害される」(MS03-011)の脆弱性を悪用したコードで、この脆弱性が残るコンピュータでBYTEVER.Aのコードを含むWebサイトを参照すると、JAVAアプレットの読み込み時に不正活動を行うためのコードが実行される恐れがあるというもの。3位は、「RPCインターフェイスのバッファ オーバーランによりコードが実行される」(MS03-026)、「Locator Service の未チェックのバッファにより、コードが実行される」(MS03-001)、「Windows コンポーネントの未チェックのバッファにより サーバーが侵害される」(MS03-007)といった脆弱性を利用してワーム活動を行うトロイの木馬型不正プログラム。

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