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2004/04/07 10:22 更新


マルチタスク実現へJava言語改良

Sun幹部によると、2005年に一般リリース予定の「J2SE 1.6」には、Javaバーチャルマシン(JVM)のアプリケーション共有を強化する「分離」機能が備わり、ローカライズコンピューティング処理実行のための分離が可能になるという。

 米Sun Microsystemsは、Javaバーチャルマシン(JVM)内部でのアプリケーションマルチタスク実現に向けてJava言語の改良に取り組んでいる。カリフォルニア州サンノゼで開催のClusterWorld Conference & Expoで4月6日、同社幹部が明らかにした。

 SunのJavaアーキテクト、ムラリ・カウンディンヤ氏によると、今秋β版が登場し、2005年に一般リリース予定の「J2SE 1.6」には、JVMのアプリケーション共有を強化する「分離」機能が備わる。この機能によってローカライズコンピューティング処理実行のための分離が可能になり、第2のJVMを要求することなくJVM内部でマルチタスクが行えるようになるという。

 またJ2SE 1.6では、Javaプログラム間の高速通信を可能にするSockets Direct Protocolのサポートが計画されている。カウンディンヤ氏によると、J2SEに施された改良は、その後間もなくJ2EEにも組み込まれる予定。

 1月にβ版がリリースされたJ2SE 1.5は、6月のJavaONEカンファレンスで正式リリースの運びとなる見通し。J2SE 1.5では、Javaプログラミングの簡易化に焦点を当てている。

[IDG Japan]

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