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2004/04/08 23:34 更新


富士通、ファイアウォールや負荷分散・帯域制御などの機能を1つにまとめたネットワークサーバを発売

富士通は、ファイアウォールや負荷分散、帯域制御、暗号化、ルーティングなどITシステムが必要とするネットワーク機能を1台にまとめたネットワークサーバ「IPCOM Sシリーズ」4モデルを発売した。

 富士通は4月8日、ファイアウォールや負荷分散、帯域制御、暗号化、ルーティングなどITシステムが必要とするネットワーク機能を1台にまとめたネットワークサーバ「IPCOM Sシリーズ」4モデルを発売した。

 IPCOM Sシリーズが持つこれらの機能は従来、個々の機能を持つ製品を組み合わせることによって、ネットワークシステムに導入されてきた。従来は個々の製品の構成の定義や運用ポリシーの設定などを別々に行う必要があるほか、ケーブリングも複雑なものになり、システムへの導入のための期間が長くかかり、導入後の管理も複雑で管理者の負担になっていた。

 IPCOM Sシリーズでは、1つに統合することでシンプルで迅速なシステム構築が可能になり、導入後の構成管理や障害時のリカバリーなど運用の煩雑さを解消して、TCOを削減できるという。設計から導入までの期間において、個々の製品を使った場合の約5分の1、設置スペースでは約3分の1で済むとしている。また、レイヤー7負荷分散、帯域制御方式BTCによるレイヤー7帯域制御などの広域トラフィック管理機能によって安定したIPネットワーク環境を提供できる。専用ハードウェアを使ったフィルタリングやIPsec/SSLの高速化も可能となっている。

 今回発表した製品は、レイヤー7負荷分散性能2万6000セッション毎秒、レイヤー7帯域制御性能1.5Gビット毎秒、SSL処理性能1400トランザクション秒、ファイアウォール性能1.5Gビット毎秒の最上位モデル「IPCOM S2200」(790万円から:税抜き価格)から、レイヤー7帯域制御性能100Mビット毎秒、ファイアウォール性能170Mビット毎秒、IPsec性能40Mビット毎秒(3DES)の「IPCOM S1000」(80万円:税抜き価格)までの4モデル。出荷予定時期は4月14日。

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