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2004/04/13 08:30 更新


Mac OS Xウイルス対策ツールを無償提供

OpenOSXは、「MP3Concept」感染の危険があるファイルをドラッグ&ドロップで“消毒”できるソフトをGPLライセンスで公開した。

 Mac OS X搭載システムに感染するトロイの木馬型ウイルス「MP3Concept」が先日報告されたことを受け、感染の危険があるファイルをドラッグ&ドロップで“消毒”できる無料アプリケーション「TrojanDefuser」をOpenOSXがリリースした。同社サイトでダウンロード提供されている。

 TrojanDefuserは疑わしいファイルに関して、リソースフォークを削除したコピーをファイル名に「SAFE_」を付けて作成する。MP3ファイルだけでなくさまざまな種類のファイルに同じコンセプトで対応でき、亜種にも対処できるソフトとしてTrojanDefuserを開発したとOpenOSXは説明している。

 TrojanDefuserはGNU General Public License(GPL)の下で配布され、Macユーザー向けに無償提供されている。

 MP3Conceptに関する情報は、セキュリティソフトメーカーの仏Integoが自社ソフトVirusBarrierのアップデートに当たって先日公表した。これを受けてAppleも調査に当たっていることを明らかにし、ウイルス対策ソフトメーカーのSymantecはウイルス定義ファイルを更新した。ただ、同社はまだ実際にMP3Conceptを目にしたわけではなく、悪質な意図をもって大量に撒き散らされている状況にはないとしている。

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