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2004/04/14 08:16 更新


スパムの半数がユーザーの行動を“盗み見”

昨年中に送信されたスパムメールのうち、50%近くでスパム業者がユーザーの行動を“盗み見”しているとの調査結果を4月13日、電子メール保護企業の米MX Logicが発表した。

 昨年中に送信されたスパムメールのうち、50%近くでスパム業者がユーザーの行動を“盗み見”しているとの調査結果を4月13日、電子メール保護企業の米MX Logicが発表した。

 MX Logicによると、送信先のアドレスが有効で今後のスパム送信にも使えることを確認するため、スパム業者はメッセージの中に「Webバグ」「スパムビーコン」と呼ばれるHTMLコードを組み込んでいる。Webバグはページビュー計測とWebユーザーの行動追跡の目的でWebマーケティング企業が従来から利用していたもので、スパムビーコンはこれと同様のプログラム。これを組み込んだメールをエンドユーザーが開いたりプレビューすると、そのアドレスを確認する信号がスパム業者に送られる。

 「スパム業者はユーザーがいつ電子メールを閲覧したり開いたかを把握できるという事実に、多くのユーザーは気付いていない。Webバグはインターネットにとって新しい現象ではないが、スパムメールのほぼ2通に1通でこうしたビーコンが組み込まれるようになっていることが、今回の調査で示された」と、MX LogicのCTO、スコット・チェシン氏は話している。

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