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2004/05/06 08:44 更新


Mac OS Xの一連の脆弱性を埋めるパッチ


 米Apple ComputerがMac OS Xに発見された一連の新旧セキュリティホールを埋めるパッチをリリースした。ユーザーにただちにダウンロードするようアドバイスしている。

 Apple自身は否定しているが、セキュリティ企業のSecuniaによると、これらの脆弱性は極めて深刻。Secuniaは5種のパッチすべてを「極めて重要」のランクに指定し、コンピュータの乗っ取り、セキュリティ措置の迂回、データの操作、権限昇格、サービス妨害攻撃、システムアクセスなどを引き起こす恐れがあると警告している。

 これらセキュリティホールを悪用するワームはまだ見つかっていないが、Secuniaは、Mac OS Xがすぐにも標的にされる可能性があるとして、早急にパッチをインストールするよう強く勧めている。

 Secuniaは、同社がこのパッチを「極めて重要」と位置付けたのは、見つかったセキュリティホールのうち一つをAppleが軽視しているためだと説明している。Secuniaは、AppleFileServerが抱えるこの脆弱性によって、バッファオーバーフローが起きる可能性があると指摘。一方、セキュリティ専門企業の@stakeは、完全なシステムアクセスにつながる恐れがあると警告している。

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