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2004/05/10 15:52 更新


攻撃前の偵察行為を検知、ワーム被害を未然に防ぐシステム――NECが発表

NECは、ワームが攻撃前に行う偵察行為を検知して攻撃を遮断する「WormGuard IPシリーズ」の出荷を始めた。

 NECは5月10日、ワームが攻撃前に行う偵察行為を検知して攻撃を遮断する「WormGuard IPシリーズ」を製品化し、出荷を始めた。

 同製品を企業のイントラネット内に導入することで、ワームが攻撃前に行うセキュリティホール探査やポートスキャン、NetBIOSスキャンなどの偵察行為を検知して防御する。シグネチャと呼ばれる攻撃パターンファイルは不要で、未知のワームに対しても防御効果を発揮するという。

 また、ワームの偵察行為を検知すると、偽のセキュリティホール情報などを応答し、この偽装情報で攻撃してきたワームを確実に識別して攻撃を遮断する能力も持つ。

 そのほか、ハブやスイッチに接続する形で導入できるため、既存のネットワーク構成を変更する必要なく短時間で導入できるメリットもある。NECでは、最も防御効率の高い設置場所を選定するコンサルティングサービスも提供するとしている。

 価格は275万円から。6月28日〜7月2日に千葉・幕張メッセで開催される「NETWORLD+INTEROP 2004」に出展する予定だ。

 NECは、WormGuard IPシリーズで、今後3年間で3500システムの提供を見込んでいるほか、外部からの不正アクセスを検知して自動的に防御する「S@FEGUARD IPシリーズ」、サイバーアタック対策システム「CapsSuite」などと連携させた総合的なセキュリティシステムとしての提供も進めていく。

[ITmedia]

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