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2004/05/11 21:36 更新


シマンテック、企業クライアント向け統合セキュリティソフトの新版

シマンテックは、企業クライアントPC向け統合セキュリティソフト「Symantec Cliant Security 2.0」を発表した。6月4日より販売を開始する。店頭販売は7月16日から。

 シマンテックは5月11日、企業クライアントPC向け統合セキュリティソフト「Symantec Cliant Security 2.0」(SCS 2.0)を発表した。同社は、脆弱性公開から攻撃までの期間が短縮化し、感染経路が複雑化している状態では、統合型のクライアント向けセキュリティソフトが必要になってくるという。

 同製品は、ウイルス対策、ファイアウォール、侵入検知機能を備えた統合型のクライアントセキュリティソフト。コンシューマー向けに販売されている「Norton Internet Security 2004」の企業向け製品に位置づけられる製品といい、これらを管理ソフトから集中管理できるのが特徴だ。

 シマンテック プロダクトマーケティングの吉田一貫氏は、「企業で使うにはスタンドアローンではまったく意味がない。勝手に設定をいじられるとそこがセキュリティホールになる」と話す。SCS は、管理コンソールでポリシーを作成して、部署ごとといった論理グループにポリシー配布できるほか、クライアントの設定に管理者がロックをかけることなどができる。

 またバージョン2.0では、モバイル環境も意識した。クライアントの場所を自動的に検出してファイアウォールのルールを変更する機能を搭載したほか、社外からのVPN接続時にクライアントの定義ファイルを確認するなどのクリンチェック機能を搭載する。

 「いったんモバイルPCが社外に持ち出されれば、企業のファイアウォールで守ることはできない。社外でウイルスに感染し、持ち込まれれば2次感染を引き起こしてしまう」と吉田氏。

 またつい最近流行したSasserワームについても触れ、SCSを導入していれば、侵入検知機能、ファイアウォール機能、ウイルス対策機能が多層的に侵入を防げたともしている。

 ライセンス販売の価格は、10から24ライセンス数の新規/追加価格1万4300円など。7月16日からはビジネスパックとして店頭販売も行う。ビジネスパックの価格は5ユーザー版が7万6000円、10ユーザー版が14万8000円、25ユーザー版が33万5000円。

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