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2004/05/18 08:52 更新


来週参加したいこのセキュリティ・フォーラム

来週開催されるエンテラシス・ネットワークスのセキュリティ・フォーラムでは、マネジメントの視点からのリスク管理について理解を深めることができる。ガートナージャパンのセッションなど見所を紹介しよう。

 エンテラシス・ネットワークスは2004年5月24日、東京全日空ホテルでセキュリティ・フォーラムを開催する。

 近年のインターネットの爆発的な普及により、ウィルスによるシステム障害や不正アクセス、内部からのデータ漏洩など、企業のネットワークに対する脅威は飛躍的に増加していることはご存知のとおりで、全ての企業においてマネジメントの視点からのリスク管理が求められているのが現状である。

 また、グローバルで見ると、コーポレートガバナンスと管理に関する規制が強化されている。米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act)のように、企業の情報管理の責任を定めた法規制の施行が企業に与える影響も考えていく必要があるのだ。

 とはいえ、多くの企業では、このリスク管理がまだ十分に浸透しているとはいえない状況だ。特に、セキュリティ上の問題についての法的責任の理解が進んでいないように思われる。企業のリスク管理を考える上で、法的な部分も加味していくことが今後の重要なポイントとなる。

 今回開催されるフォーラムは、近年新しく生じてきたリスクと、それがIT、企業にもたらす結果を明らかにすることで、企業がそれらのリスクをどう管理・対応すべきかという点にフォーカスが当てられたものである。そのほかに現在の最優先課題である「情報セキュリティ」の最新市場動向と、エンテラシス・ネットワークスのソリューションが紹介される。

今回のフォーラムの見所

 今回のフォーラムにはEnterasys Networksのプレジデントであるマーク・アスレット氏や、技術部門副社長のロバート・ライアン氏が来日し、同社のSecure Networksを解説する。

 しかし、今回の見所としては、ガートナージャパンの代表取締役社長である日高信彦氏のセッションを挙げたい。同氏は「企業における情報セキュリティ管理への提言」というテーマについて講演する。2004年度のビジネストレンドのほか、今CIO達が本当に考えるべき問題を40分間に凝縮して語ってくれる。

 このほか、ラックの取締役本部長である西本逸郎氏も「日本におけるネットワーク・セキュリティの現状と課題」と題した講演を行う。SIerの目から見た日本国内のセキュリティ事情とその問題点を理屈と対策方法に関して分かりやすく講演してくれることだろう。

 先月ラスベガスで行われたNETWORLD+INTEROPでは、同社のIDS製品「Dragon」と運用管理ソフト「NetSight Atlas Automated Security Manager」の連携による動的なセキュリティソリューションや、同社のインテリジェントスイッチである「Matrix Nシリーズ」がマルチユーザー認証に対応したことなどがリリースされている。これらの詳細についての説明も期待できるだろう。

 このほかにも、運用管理ソフトで作成したセキュリティポリシーを同社製のスイッチに一括して適用し、アプリケーションやネットワークサービスを集中制御できる同社の技術「UPN」(User Personalized Network)など、エンテラシスのソリューションを理解できるはずだ。これまでエンテラシス・ネットワークスおよびSecure Networksについてご存知ない方でも、短時間で理解できる内容となっていることが期待できる。

 すでに定員には若干名の余裕しかない同フォーラムではあるが、CIOだけでなく、企業のシステム管理者、セキュリティ担当者の方は時間を割いて参加する意義があるだろう。この機会に足を運んでみることをお勧めする。

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