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2004/05/20 15:26 更新


日立とシスコ、ネットワークセキュリティ分野で協業

日立とシスコシステムズは5月20日、ネットワークセキュリティ分野で協業すると発表した。

 日立製作所 情報・通信グループ(日立)とシスコシステムズは5月20日、ネットワークセキュリティ分野で協業すると発表した。

 日立のセキュリティソリューション「Secureplaza」と、シスコの自己防衛型ネットワーク(SDN)構想に基づいたシステムを組み合わせて、モバイルPCによって引き起こされるウイルス感染や個人情報漏えいといった脅威に対応していく。

 協業の第一弾として、日立の「ウイルス汚染防止ソリューション」に、シスコがウイルス対策ベンダーと取り組んでいる「Cisco Network Addmission Control」(NAC)を組み合わせる。NACを活用したネットワーク設計、構築、導入、運用支援、運用監視サービスは日立インフォメーションテクノロジーが担当し、シスコがシステム構築に関連する技術サポートを行う。

 日立はSecureplaza名称で、未知のウイルスや持ち込みPCからのウイルス感染など、ネットワーク全体における「ウイスル汚染防止ソリューション」を提供してきた。一方、シスコもSDN構想として、ウイルス、不正アクセス、ネットワーク攻撃などを組み合わせた複合型の脅威に対抗する手段を開発してきた。

 NACは、PCごとのウイルス対策ソフトのバージョンチェック結果をもとに、ルータなどのネットワーク機器に組み込まれた自己防衛機能を利用して、企業ネットワークへのアクセス制御を行うもの。

 両社は今後も、継続的に総合的なセキュリティソリューションを共同開発する。技術検証やマーケティング面でも協力していく計画だ。

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