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2004/05/21 18:15 更新


OpenOffice.org日本ユーザー会、OpenOffice.org 1.1.1 日本語版を正式リリース

OpenOffice.org日本ユーザー会は、OpenOffice.org 1.1.1 日本語版を正式リリースした。日本ユーザー会がビルドを行っている。

 OpenOffice.org日本ユーザー会は5月21日、フリーのオフィススイート「OpenOffice.org 1.1.1日本語版」(コードネーム:Prague)を正式リリースした。昨年10月の1.1.0リリースから、7カ月ぶりのバージョンアップとなる。

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OpenOffice.org 1.1.1日本語版の起動スプラッシュ


 これまで日本語版のビルドは、OpenOffice.orgコミュニティのビルドチームによって行われてきた。しかし、今回の1.1.1では、OpenOffice.org日本ユーザー会の開発チームに参加しているcurvirgo氏がビルドを行い、近藤まさたか氏が率いるQAチームが、品質確認試験(QAテスト)を行っている。

 このような手順を踏んだ理由は、OpenOffice.orgコミュニティが作成した日本語版のリリース候補に不具合を発見したため。OpenOffice.orgコミュニティではこの問題をすぐに解消できなかったため、日本ユーザー会でこの問題を解消し、自分たちでビルドした日本語版を配布することになった。なお、この不具合の対策は、次のバージョンで本家ビルドにも反映される予定。

 OpenOffice.org 1.1.1では、509個のバグ修正に加えて、いくつかの新しい機能を盛り込まれている。現在利用できるスペリング辞書、ハイフネーション辞書、シソーラス辞書といった87の辞書から必要な辞書をダウンロードして、インストールできる「OOoDicオートパイロット」機能を実装したほか、DXFファイル(R14以降)のインポート機能が日本語に対応した。

 また日本ユーザー会ビルドのものには、Word95/97ファイルをRTFで保存したときの日本語文字化けの修正などのほか、ユーザー会作成のインストールガイドが添付されている。

 対応プラットフォームは、Windows 98/Me/NT4/2000/XP、GNU/Linux(x86)。今後、FreeBSD版、Solaris SPRAC版、Mac OS X版(開発版)も順次公開していく予定。

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▼OpenOffice.org日本ユーザー会

[西尾泰三,ITmedia]

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