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2004/05/24 00:00 更新
Microsoft Empower for ISV Initiative
Windowsアプリケーション開発に必要な環境を提供する、マイクロソフトの開発者支援策
マイクロソフトのパートナー向け支援プログラム「マイクロソフト パートナープログラム」に新しい施策が登場した。Windowsアプリケーション開発を環境から強力にサポートする「Microsoft Empower for ISV Initiative」だ。
景気の後退や産業の低迷化を機に、日本では数年前から食料品や日用品といった主要な産業に価格破壊の波が襲い掛かったが、それはIT業界も例外ではなかった。サーバやPCといったハードウェアだけでなく、ソフトウェアの価格も大幅に低下していった。個人向けに売られているパッケージソフトは、たいていのものが高くても一、二万円程度、安いものになると数百円というものも出回っている。一方、企業・法人向けソフトはネットワーク対応となり、数万円で買えるソフトでもデータベースサーバとの連携や対応が当然の機能として販売されている。
ソフトウェア開発者にとってみれば、こうした事態は頭を抱える問題だ。開発効率が上がらなければ安い価格設定は不可能だし、複雑化するビジネスソフトは開発効率を下げる。加えて、ネットワーク対応などで複雑化するということは、開発環境の整備だけでかなりの投資を必要とするということでもある。例えば代表的なWindowsプラットフォーム向けの開発環境であるVisual Studio .NET 2003では、複雑化したシステムの開発をサポートするEnterprise Developer以上のエディションに、Windows Server 2003やSQL Server 2000などのサーバ群も同梱されていることからも容易に推測できるだろう。
さらに、プラットフォームやITインフラの進歩の速度はかなり速い。パッケージソフトの開発に1年かかるのであれば、数年先のプラットフォームやテクノロジーを見据えて開発しなければならない。将来を見据えたWindowsプラットフォーム上のソフトウェア開発するには、いかにマイクロソフトからの情報を入手するかにかかっていると言っても過言ではないだろう。
新しくなったマイクロソフト パートナープログラム
もちろん、絶えずマイクロソフトのホームページをチェックしていれば、最新の情報を手に入れることは可能だろう。しかし、マイクロソフトのWebサイトには膨大な量のコンテンツがあり、これらを常にチェックし続けるというのは、非効率的な作業でもある。
そこで注目したいのが、マイクロソフト パートナープログラムだ。マイクロソフト パートナープログラムには三つのレベルがある。その入り口となるレベルが「登録メンバー」だ。登録メンバーになるための参加費用は無償で、登録作業さえ行えばよい。
登録メンバーには情報提供などの基本的な特典が用意されており、無償のパートナーニュースグループやTechNetなどの割引による情報提供、販売やマーケティングに利用できるマテリアルなどが提供される。さらに、コスト面でもMicrosoft Action Pack Subscriptionというサービスを通じて、登録メンバーをサポートする。つまり、マイクロソフト パートナープログラムの登録メンバーになるだけで、情報入手や開発環境整備のコスト削減といったメリットを享受できるようになる。
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登録メンバーの上のレベルは「認定パートナー」と呼ばれるレベルだ。マイクロソフト製品に対する専門性や実績があり、マイクロソフトとのパートナーとして一般に認知できるレベルとされる。最上位は「認定ゴールドパートナー」レベルで、実績などがマイクロソフトとの最良のパートナーであることが実証されたレベルといえる。認定パートナーおよび認定ゴールドパートナーには、継続的なビジネスの維持、成長を助ける特典の提供が行われる。
マイクロソフト パートナープログラムの認定パートナーとなることは、Windowsプラットフォーム向けのソフトウェアを開発しているのであれば、ネームバリューとしても、会社のレベルを示す意味でも大変意義がある。
新しいパートナープログラム「Empower for ISV」
そこで、役に立つのがMicrosoft Empower for ISV Initiative(以下、Empower for ISV)だ。このプログラムは、Windowsプラットフォーム向けパッケージソフトの開発を表明するという簡単な条件で参加できるようになっており、プログラム終了後のマイクロソフト パートナープログラム登録メンバーが、認定パートナーに移行しやすいように考慮されているのだ。この制度を活用しない手はない。さらに、社内使用やトレーニング用にWindows OSやServer、また、開発用にMSDNが、それぞれ5人が使用できるライセンスとして提供される。これは大きな特典といえる。
では、Empower for ISVに参加するにはどうしたらよいのか? それにはいくつかの条件をクリアしなければならない。が、それほど敷居の高いものではない。なおこのEmpower for ISVは一年契約となっており、その後一回のみ更新可能だ。つまり、最長で二年の契約となる。
一年目の参加条件は、まず、マイクロソフト パートナープログラムの登録メンバーである必要がある。また、Empower for ISVには必ず法人として参加しなければならず、一法人一契約のみとなる。登録期間中は自社の公式のWebサイトを維持する必要もある。
次に、Windows Server 2003、Windows XP、Windows 2000、SQL Server 2000、またはMobilityプラットフォーム(Pocket PC、Smartphone)に対応したパッケージソフトを開発することが二つ目の条件となる。「パッケージソフト」というところがポイントで、受託開発といった「対象となるパッケージアプリケーションの独占的権利を有すること」という条件に当てはまらない製品では不可である。ソフトウェアの形態としては、パッケージとして販売されるもの、ライセンスで提供されるもの、または、ASP等オンラインサービスで提供されるものが該当する。例えば会計システムや在庫管理システムといったものでカスタマイズが必要であっても、自社パッケージ製品として販売するのであれば対象となる。
二年目の条件としては、一年目の条件に加え、メンバー登録後18カ月以内(つまり、契約更新後6カ月以内)に、自社の公式Webサイトで、開発を表明したパッケージソフトについて発表することが求められる。また、登録後24カ月以内(つまり、契約更新後12カ月以内)に、そのパッケージソフトをリリースする必要がある。
これらの条件を満たしていれば、Empower for ISVに参加可能だ。参加申し込みはマイクロソフトのWebサイトで受け付けている。
Empower for ISVで提供される参加特典は、社内業務用またはトレーニング用として使用できるクライアントOS、サーバOS、アプリケーションサーバ、Office製品が5人分(1サーバライセンス、および5クライアントライセンス)提供される。さらに、開発に必要なMSDNユニバーサルサブスクリプションも、やはり5人分用意されている。MSDNサブスクライバーダウンロードにアクセスすることで、最新のソフトウェアやベータ版ソフトウェアも優先的にダウンロードして使用できる権利も有する。
ただし、このEmpower for ISVで提供されるMSDNユニバーサルサブスクリプションでは、通常のMSDNライセンスと異なり、電話によるインシデントサポートは含まれていない。電話サポートを受ける場合には、別途インシデントを購入する必要があるが、通常はMSDNライブラリなどからの情報で解決できることも多いので、大きなマイナス点ではない。
Empower for ISVへの参加費用は、¥68,250(税込み)だ。これはMSDNユニバーサルサブスクリプションの金額を考えれば破格と言える。さらに、6月30日まで期間限定のキャンペーンが行われており、この期間に参加すれば\47,250(税込み)とこれだけの費用で済むのは魅力だ。無料のマイクロソフト パートナープログラムメンバーに登録して、自社のホームページを維持し、パッケージ製品の開発を宣言するだけで、MSDNユニバーサル 5ユーザーライセンスが格安で手に入り、マイクロソフト パートナープログラム認定パートナーへの近道となる。ソフトウェア開発に携わっているのであれば参加しない手はない。ぜひ、パッケージソフト開発を宣言してEmpower for ISVに参加しよう。
6月30日まで期間限定キャンペーン実施中!!
マイクロソフトは2004年6月30日までの期間限定で、本施策への参加費用6万8250円(税込み)のところを、4万7250円(税込み)の限定キャンペーンを実施中。
詳しくは、Microsoft Empower for ISV Initiativeのページへ。
[宮内さとる,ITmedia]
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