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2004/05/26 19:23 更新


NEC、電子文書の原本性保証ソフトの新版を販売

NECは、電子文書の原本性を保証するソフトウェア「PKIサーバ/Carassuit原本保管サーバ」の新版の販売を開始した。

 NECは5月26日、電子文書の原本性を保証するソフトウェア「PKIサーバ/Carassuit原本保管サーバ」の新版の販売を開始した。出荷開始は7月下旬から。

 最新版では、EMCのコンテンツの長期保存用ストレージ「Centra」と連携機能を備え、HDD障害などによるデータの破壊や、データの改ざんや削除などを防止し、より安全な長期保管を可能にしたという。また、その時刻に電子文書が存在したことを保証するタイムスタンプについては、セイコーインスツルメンツの時刻認証サービスのほか、第三者機関が運営するタイムスタンプ局から時刻証明情報を取得できるようにすることで、信頼性を高められるようにした。

 そのほか、電子署名が有効性を示すため、証明書の失効リストや認証局自身の証明書などの証拠情報を自動的に収集。証拠情報を長期保存するためのXML標準規格「XAdES(XML Advanced Electronic Signatures)」に対応した形で保存できるようにした。価格は700万円(税別)から。

 文書の電子化に関する法整備の進展や、電子商取引の拡大などに伴い、申請書や契約書、電子カルテなど重要文書の電子化が本格化してきているが、長期保管する電子文書は紙の文書と比べて改ざんや複写が容易だ。そのため、原本性保証を効率的に実現したいというニーズが高まってきている。

 NECでは、5月31日から東京・赤坂プリンスホテルで開催される「RSA Conference 2004 Japan」に同製品を出展する予定だ。

[ITmedia]

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