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2004/05/31 19:09 更新


日本ルーセント、中小規模拠点を狙うファイアウォール/VPN製品のロードマップ

日本ルーセント・テクノロジーは、ファイアウォール/VPNアプライアンス「Brick」の新製品ロードマップを発表した。

 日本ルーセント・テクノロジーは5月31日、ファイアウォール/VPNアプライアンス「Brick」の新製品ロードマップを発表した。中小規模拠点向けの製品を強化していく予定で、特にVPN通信時のスループットを向上させていくという。

 同社のBrickファミリには現在、3000セッション/55VPNトンネル数の能力を持つSOHO向けの「Brick 20」から、400万セッション/7000VPNトンネル数のデータセンター向けの「Brick 1100」までの5種類がラインアップされている。

片岡洋一氏

新製品ロードマップを説明する日本ルーセントの片岡洋一氏(テクノロジー&ソリューションズ プロダクトマーケティングマネジャー)


 同社はこの4月に中規模拠点向けの「Brick 350」を投入したが、今後、Brick 20/80が対象にしているSOHO、小規模拠点向け製品に新製品を提供する予定だ。

 特に3DES暗号化時でのVPN通信のスループットを大幅に向上させる計画で、プロセッサの高速化とフラッシュメモリの拡張などを行い、大幅に向上させる。計画値としているのは、現在のBrick 20に当たる製品が3DES VPN時で100Mbps、Brick 80に当たる小規模拠点向けで、150Mbpsとしている。

 製品ロードマップによれば、2004年第4四半期に中規模向け、2005年第1四半期にSOHO向け製品が投入される予定だ。

 同社によると、ADSLや光ファイバーなどブロードバンド回線を利用する中小規模拠点向けに新製品を投入することで、拡大するインターネットVPN市場でのシェア拡大を狙うという。

 今のところ価格は未定だが、「1Mbps当たりの単価では業界最安値になる」としている。

 同社のBrickは、管理ツール「LSMS(Lucent Security Management Server)」によって、拠点に展開されたBrickを中央から集中管理するのに適する特徴を持つ。

[堀 哲也,ITmedia]

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