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PICKUP


アドバンスト・メディア
ユビキタス社会の実現のために、音声認識でリードする


RSAセキュリティ
「アイデンティティ管理」という概念がまさに必要に


SAPジャパン
ERPの強みをあらゆる企業に伝えていく


インテル
ITは目的ではなく手段、企業の競争力にいかにつなげるか


NTTコミュニケーションズ
今年はブロードバンドインフラの「利用面」に目を


NTTドコモ
携帯とブロードバンドの組み合わせで企業に競争力を


エム・ピー・テクノロジーズ
日本のブロードバンドサービスは世界トップレベルへ


コグノス
企業に高まるBIを持たざるリスク


サン・マイクロシステムズ
顧客らは革新的なIT基盤を求めているとミラー社長


シスコシステムズ
ITバブルは去り、今年からは「地に足がついた成長の年」


シマンテック
複合型の脅威にシマンテックの統合型ソリューションが威力を発揮


チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ
バーチャルなセキュリティの世界にも「手荷物チェック」を


デル
唯一の戦略はデルモデルでコツコツと成功を積み重ねること


トレンドマイクロ
今後はセキュリティ「製品」よりも「サービス」が求められる時代に


日本アイ・ビー・エム
統合によってミドルウェアを次世代アプリケーションの基盤に引き上げるIBM


日本オラクル
ITへの需要は旺盛、2004年は回復基調に向かうと新宅社長


日本AMD
64ビットコンピューティングが飛躍する


日本ネットワークアソシエイツ
セキュリティは掛け捨ての保険ではなく「リターンの見込めるもの」


日本BEAシステムズ
ベンダーの淘汰を経てJ2EEサーバは次世代サービス基盤の本命へ


日本ヒューレット・パッカード
真のオープンなパッケージソリューションを提供する日本HP


日立製作所
基盤が整った2003年、e-Japan2では関心が企業から個人へ


富士通
企業内にとどまらない研究開発こそ日本の原動力に


ベリタスソフトウェア
ユーティリティコンピューティングの実現へ走り出すベリタス


ブルーマティーニソフトウェア
販売とマーケティングを変革するCRM


プロサイド
2004年、HPCとVoIPが中小企業に入り込む


ボーランド
デベロッパーの負担は統合ツールで軽減させるべき


マイクロソフト
最大の武器はエンタープライズビジネスを加速させるソリューション


レッドハット
エンタープライズLinuxへのシフトで攻勢をかけるレッドハット


ユビキタス社会の実現のために、音声認識でリードする
WebSphereを擁するIBMと激しいデッドヒートを繰り広げるBEAだが、ロバート・スチーブンソン社長は、J2EE陣営内の争いというよりはむしろ、J2EEがサービス基盤のメインストリームになったことを強調し、技術者のすそ野拡大に努めたいと話す。

Javaアプリケーションサーバのパイオニア、BEA Systemsは市場が拡大するにつれ、IBM、Sun、Oracleといった大手ベンダーの猛追撃を受けている。20億ドル規模ともいわれる市場の魅力のせいもあるが、J2EEサーバが次世代サービス基盤の本命として地歩を固めてきたからだろう。特にWebSphereを擁するIBMとのトップ争いは熾烈だが、日本BEAシステムズのロバート・スチーブンソン社長は、「実際に使ってもらえば、その差は歴然」と自信を見せる。昨年秋には日本でもdev2devプログラムをスタートさせ、J2EE技術者のすそ野拡大にBEAの使命を感じるとさえ話す。

ITmedia 2003年はUFJグループが総合金融プラットフォームとしてBEA WebLogic Serverを採用するなど、J2EE陣営にとって大きなニュースがありました。

スチーブンソン 2003年はJ2EEが次世代のサービス基盤として高く評価され、エンタープライズコンピューティングの本流となった年でした。企業がどの技術を利用すべきか明確になり、メインフレームのリホスティングやアプリケーション統合のプロジェクトが動き始めました。2004年はいよいよ本格的なJ2EEサーバ普及の年になるでしょう。

 その一方で、この分野もベンダーの淘汰を経て成熟の段階に入ったと思います。幾ら宣伝がうまくても、実際に使ってみると、性能や機能の差は歴然です。Windows .NETやIBM WebSphereの追撃も心配されましたが、実際には大した脅威になりませんでした。BEA WebLogic Serverは安心して基幹系にも使ってもらえるデファクトとなりつつあります。

 BEAシステムズとしては、米国ではポータルやインテグレーションの機能も統合した「BEA WebLogic Platform」やサービス志向アーキテクチャ(SOA)のメッセージが打ち出されていますが、日本はJ2EEアプリケーションサーバであるWebLogic Serverのビジネスが実ってきたところです。

ITmedia やはり日本のIT利用は米国に遅れをとっているということですか。

スチーブンソン いいえ、そうは思っていません。サービス基盤としてJ2EEを採用し、ビジネス環境の変化に合わせ、迅速なサービス展開を図るというのは、通信業界が先鞭をつけたと思いますが、それが日本のさまざまな業界で起こりつつあります。UFJグループが良い例です。


武道家として知られるスチーブンソン氏、合気道は黒帯

 日本市場にユニークな特性としてブロードバンドの普及があります。こうした通信と日本メーカーが得意とするデジタル家電のコンバージェンス(融合)は、新たな市場を創造する可能性を秘めています。世界的に見てもメインフレームがたくさん残っているという市場特性があり、そのリホスティングというビジネスチャンスも多いのですが、個人的にはデジタル家電の領域が面白いと思っています。

 BEAはこれまで製品ベンダーでしたが、今年、あるいは2005年はこうした新しいソリューションの開発にシフトする必要があり、日本市場がその開発拠点の一つになると思っています。

ITmedia ソリューションの開発にはパートナーの力が不可欠ですね。どのような枠組みを考えているのでしょうか。

スチーブンソン ISVパートナーを支援すべく、より一層の力を注いでいきます。J2EEをベースとしたコンポーネントビジネスは、これまで期待されながら、うまく行っていません。やはり、コンポーネントの再利用が難しいからです。

 われわれは日本でも昨年11月、J2EE技術者の底上げを狙い、開発者支援プログラム「BEA dev2dev」をスタートさせました。J2EEの最新技術情報をdev2devサイトで発信していくほか、われわれの開発ツールであるBEA WebLogic Workshopを利用したJ2EE開発の効率化を促していきたいと思っています。

 WebLogic Workshopでは「Javaコントロール」を再利用することで、J2EEに精通した技術者でなくとも、容易にJ2EE開発が行えるようになります。これまでJ2EEやBEA製品に縁のなかった技術者も取り込み、そのすそ野を拡大できると考えています。

 これまでにもコンポーネントビジネスの理想はありましたが、市場を動かすには至りませんでした。われわれは、JavaコントロールのパワーとWebLogic Workshopというツールキットを開発者に提供することで、開発モデルを変えるという大きな役割を担っていきます。

ITmedia 日本のコンピュータベンダーやシステムインテグレーターは、J2EE開発のためのフレームワークを個々に持っています。それぞれに良いところもあるのですが、本当の効率化という点からは疑問もあります。

スチーブンソン WebLogic Workshopによってフレームワークの収れんが始まるとみています。

 WebLogic Workshopではフレームワークを否定する必要はありません。フレームワークの優れた部分をラッピングして取り込み、新たな機能は選りすぐりのJavaコントロールを再利用すればいいわけです。ある機能を実現するコンポーネントは、結局のところ一つあれば済みます。優れた機能を提供するコンポーネントは価格を維持することができ、そうでないものはフリーになっていくでしょう。

 開発モデルは「パッケージ」から「フレームワーク」へとアプローチを変えてきたわけですが、Javaコントロールによって、さらに柔軟でコストを抑えられるアプローチへと進化できます。

ITmedia ライバルたちは、WebLogic Workshopが開発者を囲い込むものだと非難しています。

スチーブンソン われわれにそんな考えはありません。J2EEのハードルは高い、EJB(Enterprise JavaBeans)は難解、情報システムに開発リソースがない……、大手企業のCIOといえどもなかなかJ2EE開発には踏み切れないのが現状です。

 WebLogic Workshopの開発ライセンスは無償で、だれでもdev2devサイトからダウンロードできます。dev2devコミュニティーにとっては、WebLogic Workshopはオープンソース的なものになるかもしれません。自由に試してもらい、Javaコントロールを使ったJ2EE開発を促進したいと願っています。

 これまで開発コミュニティーはSun Microsystemsによってそのすそ野が拡大されてきましたが、これからはBEAが彼らに代わってそれを加速させていく使命があるとさえ思っています。

2004年、今年のお正月は?
米国でクリスマス休暇を過ごしたあと、北海道でスキーや温泉も楽しむというスチーブンソン氏。年が明けてからは、読書をしながら今年の言葉を選び、書にしたためるという。「昔の武道家に鏡は欠かせなかった。私も毎朝、書を見ながらイメージトレーニングです」と話す。

2004年に求められる人材像とは?
IT業界では金太郎飴のような人が多いと嘆くスチーブンソン氏。ブロードバンドの普及で日本が大化けするかもしれない今、独創的な絵を描ける人が求められると話す。「勇気を持って、日々、自分を磨ける人がいい」と、実に武道家らしい。

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BEAが先制パンチ、J2EE開発を簡素化するWebLogic Workshopの実績をアピール
「過去」を生かし「未来」をもたらすBEA WebLogic Platform 8.1発表

関連リンク
日本BEAシステムズ

[聞き手:浅井英二,ITmedia]

インタビュー記事を読んだ感想
この企業の方針・戦略について
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