米調査会社のcomScoreは5月13日(現地時間)、米国における第1四半期のディスプレイ広告に関する調査結果を発表した。同四半期中のディスプレイ広告表示回数は1兆1千億回に上り、売上高は前年同期比15%増の27億ドル、CPM(1000インプレッション当たりの料金)の平均は2ドル48セントだった。comScoreは「2008年後半に始まったネット広告不況は2009年第3四半期まで続いたが、ディスプレイ広告は力強い回復をみせており、今回の調査結果は2010年のネット広告産業にとってよい前兆といえる」としている。
ディスプレイ広告のインプレッション数をサイト別でみると、最も多かったのは米Facebookで1763億700万件、2位は米Yahoo!の一連のサイトで1314億550万件、3位は米Microsoftのサイトで601億870万件だった。FacebookがYahoo!を抜いて1位になったのは初めてのことだ。
順位 | サイト名 | 表示回数(単位:百万回) | シェア(%) |
---|---|---|---|
1 | Facebook.com | 176,307 | 16.2 |
2 | Yahoo!サイト | 131,555 | 12.1 |
3 | Microsoftサイト | 60,187 | 5.5 |
4 | Fox Interactive Media | 53,823 | 4.9 |
5 | AOL | 32,100 | 2.9 |
6 | Googleサイト | 25,852 | 2.4 |
7 | Turner Network | 15,685 | 1.4 |
8 | Glam Media | 7,819 | 0.7 |
9 | eBay | 7,483 | 0.7 |
10 | Tagged.com | 6,804 | 0.6 |
インターネット全体 | 1,089,732 | 100.0 | |
自宅、オフィス、大学での表示。ビデオ広告、自社広告、2500ピクセル以下の広告を除く(資料:comScore Ad Metrix) |
一方、米ネット広告団体Interactive Advertising Bureau(IAB)と米コンサルティング企業PricewaterhouseCoopersが同日発表した調査結果によると、第1四半期(1〜3月期)の米国におけるインターネット広告売り上げは、前年同期比7.5%増の59億ドルに上った。第1四半期の売り上げとしては、過去最高という。
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