Google、位置情報データベースからAPを削除する方法を発表――SSIDの変更が必要
Googleの位置情報サービスに自分の無線LANのAPデータを提供したくない所有者は、SSIDの末尾に「_nomap」を追加することでオプトアウトできる。
米Googleは11月14日(現地時間)、同社の位置情報データベースから無線LANのアクセスポイント(AP、基地局)情報をオプトアウトする方法を発表した。オプトアウトするには、AP所有者はSSID(ユーザーが設定するAPの名称)を変更する必要がある。
Googleをはじめとする位置情報サービス提供企業の数社は、ユーザーの位置情報の精度を高めるためにGPSとともにAPの情報を使っている。Googleが収集し、データベース「Google Location Server(GLS)」で利用しているのは公開されているAPのSSIDとMACアドレスのみだ。これらは個人を特定できるものではないが、欧州当局からプライバシー問題を指摘されたことを受け、何らかの対策を導入すると9月に表明していた。
GLSからAPの情報をオプトアウトするには、SSIDの末尾に「_nomap」と追加する。例えば「12345」というSSIDであれば、「12345_nomap」に変更すれば、GLSが変更情報を受信した後、そのAPのデータがデータベースから削除される。
Googleはヘルプセンター(本稿執筆段階では日本語版はない)でSSIDの変更方法について説明し、主要なAPメーカーのSSID変更方法説明ページへのリンクを掲載している。
Googleは、SSID変更というユーザーの手を煩わせる方法を採用した理由として、この方法であれば第三者が所有者の許可なくオプトアウトする恐れがないことと、他の位置情報サービス企業も「_nomap」を利用することでオプトアウトできるようになることを挙げた。
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