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米空軍、「iPad 2」の大量購入を中止 理由はロシア製アプリ?
iPad 2を電子運航マニュアル用に購入しようとしていた米空軍が、購入の検討を中止した。調達要件に含めていたアプリ「GoodReader」がロシア製であることが理由のようだ。
米空軍が、検討していた米Appleの「iPad 2」の大量購入を中止した。米連邦政府関連ニュースを提供するメディアNextgovの報道で明らかになった。
米空軍特殊作戦軍団(AFSOC)のiPad 2購入検討については、政府の調達関連情報公開サイト、FedBizOppsの関連ページで明らかになっていたが、この計画は2月16日付で「CANCELED」となっている。理由は明記されていない。
Nextgovは計画がキャンセルされる2日前、AFSOCに対し、調達文書に要件として挙げられているiPadアプリ「GoodReader」がロシア製であることについて質問したという。GoodReaderは、日本でも人気のiOS向け文書リーダーアプリで、作者はロシア人のユーリ・セルコフ氏。
Nextgovに対してAFSOCの広報担当者は、エンドユーザーを潜在的リスクから守るため、ロシアで開発したソフトウェアは使わないと答えたという。一方、セルコフ氏はNextgovの取材に対し、「まだ70年代(米ソ冷戦時代)を生きている人がいるのか。GoodReaderには悪意のあるコードは埋め込まれていないし、どんなセキュリティテストでも受けるのに」と語った。
AFSOCは、今後もパイロット用のエレクトロニックフライトバッグ(EFB)向けタブレット製品の検討を続けるとしているとNextgovに語った。
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