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Google、中国での“外部要因による”検索不具合とその対策を発表
中国国内でGoogle検索で「江」や「周」など、接続遮断を引き起こす可能性のある言葉を検索すると、ピン音で検索し直すよう勧めるメッセージが表示されるようになった。
米Googleは5月31日(現地時間)、中国のGoogle検索で特定の言葉を検索するとしばらく接続できなくなる不具合とその対策について説明した。
Googleには数年前から、中国のユーザーが特定の言葉を検索すると「このWebページには接続できません」あるいは「接続がリセットされました」と表示され、1分以上接続できなくなるという報告が多数あるという。
同社がこの問題を精査したところ、Googleのシステムには何も問題がなく、こうした障害は特殊なクエリでのみ発生することが分かったという。Googleは中国での35万以上のクエリを調査し、問題を引き起こすクエリを特定した。例えば、「江」や「周」という字を含むクエリが問題になる。
Googleは、中国のユーザーがこうした問題のあるクエリを入力した場合、「この検索は一時的にGoogleへの接続を遮断する可能性があります。この遮断は、Googleの管理外に要因するものです」というメッセージを表示するようにした。ユーザーは同じ言葉をピン音(中国語をラテン文字化して表記する発音表記体系)に置き換えて検索し直すことができ、そのまま検索を強行することもできる。
Googleは“外部的な要因”が何であるかは明記していないが、同社は過去に、中国政府の検閲を避けるために中国でのサービスを香港にリダイレクトし、その後サービスの継続のためにリダイレクトを中止した経緯がある。
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