上位と同等機能で3割安価、日本HPが「ProLiant Gen8」にエントリーモデル投入
上位のpシリーズと同等機能ながら販売価格を3割ほど安価にしたeシリーズと、AMD Opteron 6200採用モデルを新たに発売した。
日本ヒューレット・パッカードは6月26日、x86サーバ製品群「HP ProLiant Gen8」の新製品として、エントリークラスの「eシリーズ」4機種およびAMD Opteron 6200プロセッサ採用の2機種を発売した。7月下旬から出荷を開始する。
eシリーズの4機種はタワー型の「ML350e Gen8」、1Uラックマウント型の「DL360e Gen8」、2Uラックマウント型の「DL380e Gen8」、ブレード型の「BL420c Gen8」。いずれもサーバ管理ツールの最新版「HP Integrated Lights Out 4 Management Engine(iLO 4)」など冗長性や可用性、管理性に関する機能と3年保証は、上位モデル「pシリーズ」と同等になっている。
一方、価格面ではIntel Xeon E5-2400シリーズプロセッサの採用やディスコントローラの変更などでコストダウンを図り、DL360e Gen8では同等の機能を持つ「DL360p Gen8」に比べて3割ほど安価にした(8ディスク構成の場合)。同社では小売店舗や小規模オフィス、Webサーバサービスなどを提供するプロバイダーなどでの利用を見込む。
AMD Opteron 6200プロセッサ採用の2機種は、2Uラックマウント型の「DL385p Gen8」とブレード型の「BL465c Gen8」。最大16コアのAMD Opteron6200を2基搭載できる2ソケットモデルで、iLO 4を標準で搭載。仮想化環境やハイフォーマンスコンピューティング向けに適しているという。
新製品を発表したインダストリースタンダードサーバー製品本部長の橘一徳氏によれば、調査会社IDCによる直近のレポートで販売価格帯が1000〜2900ドルの国内サーバ市場のシェアで同社は4位だった。その他の販売価格帯はシェアトップもしくは2番手に位置しており、1000〜2900ドル帯でのシェア確保が課題になっているという。
「従来は管理性などの機能を省略することで低価格化を図ってきたが、顧客ニーズは充実した管理機能にあった。上位シリーズを同じ機能でより導入しやすい価格とすることで、顧客ニーズに応えていきたい」と話している。
希望小売価格は以下の通り。
製品名 | 希望小売価格 |
---|---|
HP ProLiant ML350e Gen8 | 17万1150円 |
HP ProLiant DL360e Gen8 | 21万6300円 |
HP ProLiant DL380e Gen8 | 23万4150円 |
HP ProLiant BL420c Gen8 | 37万2750円 |
HP ProLiant DL385p Gen8 | 38万1150円 |
HP ProLiant BL465c Gen8 | 39万2700円 |
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