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Mozilla、Firefoxに性能向上目的の匿名ユーザーデータ収集機能「Firefox Health Report」追加へ
次のNightlyチャンネルに追加予定の「Firefox Health Report」は、匿名化したユーザーデータ(端末、OS、Firefoxのバージョン、アドオン、クラッシュ回数など)をMozillaに提供する機能。ユーザーはこれを無効にすることもできる。
Mozilla Foundationは9月21日(現地時間)、Firefoxの性能向上のために匿名のユーザーデータを収集する機能「Firefox Health Report(FHR)」を発表した。次の「Nightly」チャンネル(リリースサイクルの最初の段階)に追加する計画という。
Mozillaは収集したデータを、性能向上や問題修正に役立てる。また、ユーザー向けに自分のブラウザ体験を一般と比較できるダッシュボード機能を提供する。ユーザーはこのダッシュボードで、例えばFirefoxの反応が悪いのが特定のアドオンのせいなのか、アップデートしたら改善されるものなのかといったことが分かるという。
FHRで収集するデータは以下の4種類。個人を特定できる情報は含まれず、当然ながらデータを第三者に提供することはない。
- ハードウェア、OS、Firefoxのバージョンなどの構成データ
- アドオンなどのカスタマイズデータ
- イベントやレンダリングのタイミングといった性能データ
- セッションの長さ、プロフィールの古さ、クラッシュ回数などの“損傷”データ
性能向上目的のためだけに匿名データを収集することにも抵抗を感じるユーザーのために、この機能を無効にする方法も用意するとしている。
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