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Mozilla、Firefoxのアドオンによる減速を回避する取り組みを発表
Firefoxの起動を遅くするアドオンのワーストランキングを毎週発表し、開発者に改善を指導するほか、ユーザーに対して遅いアドオンは無効にするよう勧める。
Mozillaは4月1日(現地時間)、Firefoxの起動速度を遅くするアドオンのワーストランキング公表をはじめとする拡張機能改善の取り組みを発表した。旧版より“6倍速い”とするFirefox 4を公開したMozillaは、Webブラウザの高速化に注力している。
Mozillaやサードパーティーが提供する豊富なアドオンはFirefoxの魅力の1つだが、Mozillaによると、Firefoxにアドオンを1つインストールすると、平均で10%起動スピードが遅くなるという。アドオンの中には70%以上遅くするものもある。そこで、アドオンによるFirefoxの減速を回避するために、以下の取り組みを行う。
- 性能テスト結果の発表:Mozillaのアドオンギャラリー上位100本に関して毎週性能テストを行い、ワーストランキングを公開する
- 開発者への警告:向こう2週間以内に、Firefoxの起動スピードを25%以上遅くするアドオンに関し、Mozillaのアドオンギャラリー上で警告を表示する。さらに、次期版Firefoxではアドオンマネージャ上でも警告を表示する計画だ
- 開発者指導:性能向上のベストプラクティスを更新し、遅いアドオンの開発者に改善を求める
- 性能テストツールの提供:数カ月中に開発者向けの性能テストツールを提供する
- 「オプトイン」インストールの義務付け:次期Firefoxでは、サードパーティーのアドオンはユーザーが許可しなければインストールされない、オプトインでの提供を義務付けられる
Mozillaはユーザーに対し、使っていないアドオンを無効にするよう勧めている。アンインストールではなく無効にすることで、アドオンの性能が向上したら簡単に利用を再開できる。
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