VAIO PhoneでWindows 10 Mobileのビジネス向け機能を試してみた:Enterprise IT Kaleidoscope(1/4 ページ)
Windows 10 Mobileはビジネス向けの機能を備えている。今回はVAIO Phone Bizを使って「Continuum for Phone」機能を試した様子をレポートしてみたい。
Windows 10 Mobileの幾つかの端末は、企業への一括導入を目指しており、その中でもWindows 10 MobileのContinuum for Phone機能をサポートしたVAIO Phone Bizが注目されている。現在、国内販売されるWindows 10 Mobile端末でContinuum for Phoneをサポートしているのは、VAIO Phone BizとトリニティのNuAns NEOだけだ。今回はVAIOからVAIO Phone Bizをお借りして、実際にテストをしてみた。
VAIO Phone Bizは、5.5インチ(1980×1080画素のHD解像度をサポート)の液晶画面を持ち、携帯電話の周波数帯域も3G(WCDMAはバンド1/6/8/11/19をサポート)、4G(LTEはバンド1/3/8/19/21をサポート)に対応する。他メーカーのWindows 10 Mobile端末ではサポートされていないLTE-Advanced(受信225Mbps:理論値)にも対応し、NTTドコモのキャリアアグリケーション(CA)を利用できる。
また、VAIO Phone BizはNTTドコモの相互接続性試験を受けているため、企業でも安心して導入できるだろう。多くのNVMO企業はNTTドコモの回線を利用しているため、企業としてはコストの安いMVNOの回線も導入できる。
VAIO Phone Bizには、MicrosoftのOfficeが標準でバンドルされている。企業がOffice 365を使用していれば、Officeのフル機能をVAIO Phone Bizでも利用できる。ただ、スマートフォンとしては大画面であるものの、Excel、Word、PowerPointなどのアプリを駆使するのは難しい。文書の確認ぐらいはできるが、新規に文書を作成したり、編集したりするのはつらいだろう。
そこで注目されているのが、Continuum for Phone機能だ。PCのWindows 10に搭載されているContinuumは、デスクトップモードとタブレットモードを簡単に行き来できるモノだ。Continuum for Phoneは、Windows 10 Mobileにディスプレイ、キーボード、マウスを接続して、PCと同じように使える。この機能なら大量のデータが入っているExcelも簡単に編集できるし、マウスやキーボードが使えるので編集も楽になる。
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