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ルノー・日産、Microsoftと提携 ネットとつながる「コネクテッドカー」共同開発
ルノー・日産アライアンスと米Microsoftが、ネットワークと接続する車「コネクテッドカー」の開発で提携。
仏Renaultと同社子会社の日産自動車(ルノー・日産アライアンス)は9月26日、「コネクテッドカー」(インターネット接続型自動車)の開発で米Microsoftと提携し、複数年契約を締結したと発表した。
Microsoftのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」と連動したコネクテッドカーを共同開発。到着予定時刻をメールで友人に知らせたり、運転席に座ったまま手元のパネルにタッチして高速道路の料金所や駐車場で自動精算したり――といった機能の搭載を目指す。
スマートフォンなどのアプリを使い、車両の位置情報を把握できるほか、電気自動車の遠隔充電、車内温度の事前設定、ドアの遠隔開け閉めも可能にするという。友人にクルマを貸し出す際、物理的にキーを渡さすことなく運転を許可できる仕組みも用意するとしている。
自動運転ソフトをワイヤレス環境でアップデートしたり、盗難された車両を追跡ソフトで発見したりといったサービスも開発予定。走行データは収集し、車両の開発や生産品質の向上に生かすという。
コネクテッドカーを開発する動きは、他の自動車メーカーでも広がりつつある。今年6月にはトヨタ自動車とKDDI、7月には本田技研工業(ホンダ)とソフトバンクが相次いで提携を発表している。
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