Slack、大企業向け「Enterprise Grid」立ち上げ 複数チームの一括管理が可能に
チームコラボレーションツール「Slack」の大企業向け「Enterprise Grid」が登場。企業内のworkspaceを一元管理でき、workspaceを横断したチャンネルやメッセージングが可能だ。
米Slack Technologiesは1月31日(現地時間)、コラボレーションツール「Slack」の大企業向けプラン「Slack Enterprise Grid」を発表した。
Slackは、人数無制限で複数のチーム(workspace)を登録でき、チーム内でテーマごとにチャンネルを作れるのが特徴のコラボレーションツール。これまではデータ保存などに制限のある無料版と、2種類の有料プラン(月額8ドル/月額15ドル)が用意されていた。企業内で草の根的に広まり、昨年10月にはDAU(日間アクティブユーザー数)が400万人を超えた。
Enterprise Gridの特徴は、企業で使うSlackを管理者が総合的に管理できる点だ。管理者はworkspaceごとにパーミッションや統合をコントロールでき、複数のworkspaceにわたる共有チャンネルの立ち上げも可能。すべてのworkspaceを横断する検索や、workspaceを超えたメッセージのやりとりもできる。
DLP、e-Discocery、オフラインバックアッププロバイダーとの統合が可能。1ユーザー当たり1TBのクラウドストレージを提供し、年中無休24時間のサポート付き。価格はまだ発表されていない。
Slackはまた、独SAPがHana Cloud Platform、SuccessFactors、ConcurをSlackと連係させるためのbotの提供を開始したことも発表した。これまでにsalesforce.com、IBM、Box、Adobe Systems、Googleなどがbotを提供している。
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