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DMP導入に成功するための「4つの視点」【最終回】DMP成功まで、あと1センチ(14)(1/3 ページ)

DMPの導入に失敗しないためのポイントを紹介してきた本連載。最終回となる今回は、フェーズごとにエッセンスを凝縮して、各回の内容を振り返りたいと思います。

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 計画、ツール選定、実装、運用――この連載では、DMP導入プロジェクトのフェーズごとに「成功するまで、あともう少しなのに!」というシチュエーションでの解決策を紹介してきました。記事に共感したり、「あるある」と感じたりした方も多いのではないでしょうか。

 今回はこれまでの総復習として、フェーズごとの「こうしたらいいのに!」というエッセンスを凝縮して、紹介していきたいと思います。

自ら手を動かすことの大切さ

 まず、第2回〜第4回では、計画フェーズにおける失敗を取り上げました。これらの記事を通して強く訴えたかったことはズバリ、「自ら手を動かすことの大切さ」です。SIerや広告代理店任せにせず、社内の「今までと同じじゃダメなの?」「売り上げにどれくらい貢献する?」といった疑問に、あなた自身が答えなければいけません。

 しかし、だからと言って、さまざまな情報ばかりをねだる「情報くれくれ君」となり、あらゆるツールベンダーに「事例はないんですか?」と聞いて回るのは、それはそれで間違っています。

 その理由は2つあります。1つは「聞く」と「理解(実現)する」という両者には大きな差があるためです。聞いた事例が、そのままあなたの職場や製品で再現できるとは限りません。「やってみたら、思っていたようにいかない」という話は山のようにあります。自分の職場でやるとするならどうなるだろう? と考えるためには、小規模でもいいから、影響が少ない範囲で“DMPっぽいこと”を実践するしかありません。

photo 自分の意見に説得力を持たせるためにも、まずは手を動かすことが大事です

 もう1つは、DMPがデータを中心としたマーケティングの根幹を成すシステムである以上、事例公開に不向きな商材であるという点です。いわば、企業ごとに作り出された「秘伝のタレ」のようなもので、情報収集という名目だけでは、その中身の成分は公開できないでしょう。

 何よりも、「“DMPとは何か”が分かっていない人に対して理解してもらおうとする努力を、利害関係が発生するか分からないような相手にしなければいけないのか?」というビジネス上の素朴な疑問を多くの人が抱くはずです。

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