銃を撃つのはもう飽きた!?――多彩な特殊能力が楽しい新感覚アクションが登場「ダークセクター」レビュー(1/3 ページ)

SIMPLE 2000シリーズでその名を馳せるディースリー・パブリッシャーから、完全新作の3Dアクションゲームがリリースされた。ブーメランのような特殊武器を使った戦闘は、いったいどんな感じなのか、さっそく遊んでみました。

» 2008年04月15日 15時26分 公開
[板橋舟人,ITmedia]

骨太な作品!

 ディースリー・パブリッシャーから、完全新作の3Dアクションゲーム「ダークセクター」が登場した。ディースリー・パブリッシャーといえば、「お姉チャンバラ」や「地球防衛軍」といったSIMPLE 2000シリーズが有名だが、本作はそれらとはまたおもむきを変えた、しっかりと作りこまれたフルプライス作品だ。

 熱心なファンはすでにご存知のことと思うが、実はSIMPLE 2000シリーズは作品ごとに開発メーカーが異なり、実際にディースリー・パブリッシャーが開発しているわけではない。本作「ダークセクター」もそのとおりで、実際に開発を手がけているのは、海外のDigital Extremesという開発スタジオだ。

 この開発スタジオ、日本での知名度はさほど高くないと思われるが、実は「Gears of War」で有名なEpic Gaesと一緒に、これまた有名なFPSの「アンリアル」シリーズを手がけてきたメーカー。他にも「Pariah」や「Warpath」といったオリジナルFPSを開発しており(ともに日本では未発売)、海外ソフトを積極的に調べているXbox 360ユーザーならば、メーカー名を聞いたことがなくとも、これらのソフトを知っている人は意外と多いのではなかろうか。というわけで、実は実績バリバリの開発スタジオが手がけた最新作なのである。

 個人的には、本作の海外での発売元も、日本と同じくディースリー・パブリッシャーであることに注目したい。単に海外作品のローカライズではなく、ディースリー・パブリッシャーが本気で海外に進出していこうと思っているのか!? とか、いろいろ勘ぐってしまうのだ。もしかしたら、若干アメリカナイズされた「地球防衛軍」とか登場するのかなー、なんて妄想しちゃったりして。

 ……と筆者の妄想は置いておき、話をゲームに戻そう。本作はシングルプレイとマルチプレイの両モードが用意されているが、比重としてはシングルプレイの方がかなり大きい。どちらかといえば、FPSは1人でじっくり遊ぶのが好き、という人であろう。

 なお今回のレビューではXbox 360版を取り上げているが、プレイステーション3でも2008年に発売予定だ。PS3ユーザーも、本レビューをチェキしていただけると幸いである。

実力ある開発メーカーの最新作だけに、映像は非常に美しい。Xbox 360タイトルの中でもトップクラスかも?
シングルプレイモードはイベントシーンも満載。すべてリアルタイムレンダリングだ

エージェントとなって死の街に潜入せよ!

 本作の主人公は、とある組織のエージェントであるヘイデン・テンノ。かつての上官であるメズナーが東欧の町ラスニアにて失踪、彼の消息を探り、場合によっては始末するという任務のため、ラスニアに潜入するのだ。

 舞台となる街・ラスニアでは、謎のテクノサイト・ウイルスが蔓延している。このウイルスに犯された人は、ゾンビのように凶暴化し、また戦闘力も大幅に上昇する。この死の街にて、ヘイデンの地獄のような戦いが始まるのである。なおラスニアには、感染者となった人々に加え、その感染者を排除することが目的の軍隊も活動している。両者ともヘイデンに敵対しているため、三者が入り乱れた激しい戦いを乗り切らなくてはならない。

 本作は、ゲームジャンル的には三人称視点のシューティング。自分のキャラクターが見える、あの手のアクションゲームだ。基本的なゲームルールや操作方法は一般的なアクションゲームに準じているので、ゲームファンならば戸惑うことなくすぐに楽しめるだろう。

 シングルプレイの最初のチャプターは、ヘイデンがラスニアに潜入した直後が描かれる。このときヘイデンは普通の人間なのだが、ゲームを進めるとテクノサイト・ウイルスに感染してしまう。だが幸か不幸か、身体全体が犯されるわけではなく、ウイルスに犯されたのは右手のみだ。ここから、本作の物語は本格的にスタートする。

ゲーム画面は主人公が見える三人称視点タイプ。銃の残弾数や所持アイテムといった情報は必要なときのみ表示される
ゲーム序盤は、ヘイデンはまだウイルスに感染していない。回想として語られるためゲーム画面はモノクロだ

 感染者となったヘイデンは、この右手からグレイヴとよばれる投てき武器を自在に出せるようになる。見た目は大きな手裏剣に近く、ブーメランのように投げると自動的に手元に戻ってくるスグレモノだ。ゲーム中の大半は、このグレイヴを中心に戦うことになる。

 なおヘイデンは物陰に身を隠し、そこから身を乗り出すというアクションも行える。通常の戦闘では、安全な場所に身を隠し、敵の攻撃の隙を突いて身を乗り出し、グレイヴを投げる……というのが基本パターンになるだろう。銃と違い、グレイヴは着弾までに少し時間がかかるため、敵が身を乗り出す瞬間を予測して攻撃する必要がある。このため、他のゲームと似たようなアクションでも、プレイして見ると意外と違った楽しさが味わえる。

物陰に身を隠すのが戦闘の基本。ここから身を乗り出して攻撃することが可能だ
巨大なボスも登場。ちなみにはっきりとはお見せできないが、残虐表現もかなり激しい。敵の手足や首が吹き飛ぶ吹き飛ぶ
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評