「カーネル2.4アップグレードガイド」
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modutilsのインストール
Table 2に示したように,modutilsはすべてのディストリビューションパッケージに含まれているもののバージョンが古いため,カーネル2.4では利用することができない。そこで,カーネル2.4に対応したmodutilsバージョン2.4.0以上をインストールしなければならない。
modutilsは,http://www.jp.kernel.org/やhttp://ftp.jp.kernel.org/にて入手できる。原稿執筆時は,modutilsの最新版としてバージョン2.4.2が用意されている。ファイル名はmodutils-2.4.2-1.i386.rpmだ。
まずは,ftpコマンドを使ってこのmodutils-2.4.2-1.i386.rpmをダウンロードしよう。ダウンロードするディレクトリはどこでもかまわない。一般的には,一般ユーザーのホームディレクトリ下に適当な作業用ディレクトリを作り,そこにダウンロードするのがよいだろう。
ftpコマンドを使ってダウンロードする場合,List 2のようになる。
One Point!
ここでは,modutilsのRPMパッケージを使ってインストールする方法を解説する。modutilsは,ソースファイルのそのままの形式のものも用意されていて,その場合,ファイル名はmodutils-2.4.2.tar.gzだ。このファイルをダウンロードしてから,tarコマンドで解凍してmakeしても,modutilsをインストールすることができる。
さて,modutils-2.4.2-1.i386.rpmをダウンロードしたならば,それをシステムにインストールする。
それにはまず,suコマンドを入力し,rootユーザーとしてログインしよう。
$ su
Password: rootユーザーのパスワードを入力する
次に,rpmコマンドを使って,modutils-2.4.2-1.i386.rpmをインストールする。
# rpm -U modutils-2.4.2-1.i386.rpm
One Point!
rpmコマンドの-Uオプションはすでにインストールされているパッケージをアップグレード(Upgrade)するという意味だ。これにより,すでにシステムにインストールされているmodutilsがバージョン2.4.2に更新されることになる。
以上でmodutilsのインストールは完了だ。exitコマンドを使い,rootユーザーからログアウトして一般ユーザーに戻っておこう。
# exit