スパムメールは
どのようにして送られてくるのか

 ところで,自分のメールアドレスに送られてくるスパムメールを見て,「いったいどうやって自分のメールアドレスを知ったのだろうか」という疑問を持つ方も多いだろう。

 実は,スパムメールを送る側(スパマー)からすれば,たやすいことである。掲示板やホームページなど,インターネット上でメールアドレスが露出する機会は非常に多い。また,ホームページの内容を見るなどして,そのユーザーの趣味に合わせてメールアドレスを収集すれば,効率よくメールアドレスを振り分ける(相手に合わせたダイレクトメールを送る)ことが可能になる。

 メールアドレスの抽出は,キーワードを検知して自動的に収集してくれるアプリケーションを使用すれば,簡単に集めることができる。集めたアドレスは「出会い系サイト」,「アダルトサイト」といったように振り分けることも,すべてに送ることも可能だというわけだ。

 スパマーやクラッカーの間では,「フィッシング」に例えられることもあるように,たくさんの餌をバラまいて,それに釣られる魚(ユーザー)を探しているわけだ。1回に数万通のダイレクトメールを時間も費用もほとんどかけずに送れるとなれば,大量のスパムメールが送られている現状も理解できなくはない。

 メールアドレスは,収集したあとに他業者へユーザーの種類別に売買,転売されることも多く,一度集められたメールアドレスには,他業者からのダイレクトメールも送信されてくることになる。(気になる場合は,検索サイトで「メールアドレス 自動収集」などのキーワードで検索してみよう。現状を把握できるはずだ。)

 また,スパムメールと相手に悟られれば,読まれずに捨てられてしまう可能性が高く,ユーザーを釣り上げることはできない。そこで,さまざまな手口を使ってメールを開かせるように仕向けている。たとえば,出会い系サイトのメールアドレスを収集し,スパムメールを送る際にはサブジェクトを,「RE:こんにちわ」や「RE:はじめまして」などに変更すれば,相手が間違えてメールを開く可能性が高くなる。また,メールの本文もスパムメールと悟られないように工夫を凝らしているケースもある。単純なダイレクトメールなどは捨ててしまえばいいわけだが,うっかり釣り上げられてしまうと詐欺行為の被害にあう可能性もあるので注意が必要だ。

画面
写真1■「次の口座にお金を振り込んでください」などのような,ねずみ講まがいのメールが届くこともある。くれぐれも詐欺行為にだけは注意したい


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